船川 淳志 対談シリーズNever too late to be a GLOBAL MANAGER.

船川淳志 対談シリーズ 第11回『クラシック音楽よりロックが好き! 荒削り英語で踏みだそう』小屋 一雄(こや・かずお)ユーダイモニア マネジメント株式会社 代表取締役

ローリング・ストーンズやエアロスミスが好きだった少年は、もち前の反主流スピリッツと外国語を携えて世界に飛び出した。意外にも英語は苦手だったという小屋一雄さん。フラメンコへの興味からスペイン語学科を選んだことで環境が一変。日米の自動車メーカーや外資系企業、アメリカ最大手の調査会社ギャラップ社など数々の企業で積み重ねた経験をベースにグローバル人材を育成する仕事に従事するいま、小屋さんを成長させた出会いや気づきを先輩・後輩の間柄でもある船川淳志さんが探る。

目次

  • 語学より大切なこと
  • 想い・情熱

外国語を勉強してみたら広がる世界があった

小屋一雄(こや・かずお)
ユーダイモニア マネジメント株式会社 代表取締役
日米の自動車メーカー、外資系ラグジュアリーブランドにてマーケティングマネジャー職を担当。米国系自動車メーカーではアメリカ・デトロイト本社において アジア地域の商品戦略を担当。またギャラップ(株)では1995年に日本における創業メンバーとして参画。同社が開発したポジティブ心理学に基づく各種診断 ツール(個人の「才能・強み」に着目したストレングス・ファインダー、従業員の組織へのエンゲージメント診断、更には顧客の自社ブランドに対するエンゲー ジメント診断)を活用して、グローバル企業を中心にマネージャーのリーダーシップ開発や組織開発を行うコンサルティングに従事。2009年8月に独立。これまでの経験を生かし、ポジティブ心理学をベースに、生き生きとした職場・人づくりのためのコンサルティングを行う。

船川: 小屋さんは、日米の自動車メーカーなどさまざまな企業を経験されて、なかなか骨太な人生を歩まれているという印象を受けるのですが、小屋さんがそもそも外国や英語に興味をもたれたのはいつごろでしたか。

小屋: 小学校高学年ぐらいですね。ローリング・ストーンズとかエアロスミスとか、その当時耳にした洋楽のロックがきっかけです。「なんじゃこれ? 外国の音楽って、やたらカッコいいぞ!」となんとなく憧れました。

船川: 音楽がきっかけだったという人は多いですね。

小屋: そうですね。そのころは英語を話したいとは思いませんでしたが、何を言っているのか知りたくて、音楽を聞きながらレコードに付いている歌詞カードを目で追ったりしていました。

船川: 中学校、高校はどうでしたか。

小屋: 外国の文化は好きだったのですが、英語自体はあまり好きではありませんでしたね。でも、高校生のときに学校がオーストラリアからの留学生を受け入れたんです。アンドリュー君というカッコいい男子だったのですが、80年代ですからまだ留学生が珍しかったのか、彼には友だちがいなくていつもひとりぼっちでした。私も英語が得意ではなかったので気軽に声をかけるようなことはなかったのですが、その反面、みんなにならって目をそらすのは嫌だという気持ちもあったので、思い切って話しかけてみたんです。

船川: 小屋さんのアグレッシブな性格が出たんですね。それで、生の英語に触れることになったわけだ。

小屋: そうです。好きな音楽の話で盛り上がったりして、たちまち親友になりました。彼と話がしたくて英語を勉強するようになって、彼からも多くのことを学びましたね。そのおかげで少し英語が好きになったんです。

船川: 英語嫌いの人は、音楽でもスポーツでも何でもいいから、好きになる「きっかけ」が必要なんですよね。英語を使うという体験が。では、大学ではいかがでしたか。

小屋: 私は、どうも「主流のもの」に興味がもてないところがあって、法学部や経済学部に行って一般のビジネスパーソンになろうという気持ちにはなれませんでしたし、だからといってアーティストになろうというつもりもなかったので、結局、外国語学部のスペイン語学科に入学しました。

船川: それは知らなかった。それも、「みんなと同じは嫌だ」ということですね。

小屋: そのころ、民族音楽、特にフラメンコが好きだったんですよ。また、そのスペイン語学科が非常に面白くて、1年間かなり勉強して話せるようになりました。1年が終わった春休みには、ひとりでスペイン・アンダルシアのマラガにも行きました。それが私にとって初めての海外ですね。

船川: マラガには何日間ぐらい行ってたんですか。

小屋: 春休みいっぱい、1カ月ほどです。寮に入って学校に通っていました。いろいろな人との出会いや体験が楽しくて、これを続けようと思いましたね。2年生になってからは、ただスペイン語を勉強するだけじゃもの足りなくなって、スペイン語の演劇を始めたんです。他大学からのメンバーが集まる学際的な語劇サークルだったんですが、4年生になる春休みにはスペインのグラナダに30人ぐらいで乗り込んで公演も行いました。

船川: それはすごいですね! その後、就職はどうしたんですか。

小屋: グラナダで公演をやったとき、いくつかの企業にかけ合って資金集めをして、結局全費用を出していただいたのですが、その経験から「ビジネスって面白い」と思ったんです。そこから就職活動を始めました。ちょうどバルセロナ・オリンピックを控えた時期でもあって、スペイン語ができるということが強みになりましたね。そして、当時上場したばかりで勢いのあった三菱自動車に入社しました。

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