松本茂先生に聞く!「やり直し英語」10の悩み相談

「学生時代に比べて記憶力が低下してきた」「仕事に追われて学習時間が確保できない」「どこから手を付けていいかわからない」など、「やり直し英語」学習に悩みはつきもの。みなさんから寄せられた「10の悩み」に、松本茂先生が答えます。目からウロコのアドバイスをぜひ英語学習に生かしてください!

撮影:林 義勝

松本 茂 先生
立教大学経営学部国際経営学科教授、同大学グローバル教育センター長。マサチューセッツ大学ディベート コーチ、神田外語大学助教授、東海大学教授などを経て、現職。専門はコミュニケーション教育学。著作に『英語が上手になる英文法』(NHK出版)、『速読 速聴・英単語シリーズ』(Z会)ほか。「おとなの基礎英語」をはじめ、NHKの英語番組をこれまでにテレビを10年、ラジオを4年担当する。
  • Q1.暗記

    以前に比べ、暗記力が低下してきましたが、英語は暗記して覚えるしかないのでしょうか?

    答え
    A

    「暗記ができないから英語が上達しない」「とにかく暗記しなければならない」という考え方は間違っていると思います。暗記しようと思わずに練習してみてください。できれば、単文ではなく、まとまりのある文章を声に出して読む。それを何度も何度も繰り返していくと、知らず知らずのうちに、思わず口をついて出るようになります。「暗記する」というよりは、体に染みこませることが大事なのです。

  • Q2.文法

    どこからやり直せばいいのかわかりません。中学・高校の英文法を復習し直すべきでしょうか?

    答え
    A

    声を大にして言っておきたいのは、「文法用語」を勉強するのが文法学習ではないということです。もちろん、基本的な語順や、修飾語を置く位置など、中学校で習う程度のことはわかっていたほうがいいと思います。しかし、それも、自分の頭のなかに、英語がある程度定着してからでいい。ただ、文法ばかりを勉強しても「そうか!なるほど」とは思えないものなのです。まずは、英語をインプットしてから、それを整理する意味で、中学校レベルの文法を理解してください。それ以上のことは必要ありません。

  • Q3.スピーキング

    相手の言っていることがなんとか理解できても、どう返せばいいのか……。英語がすんなり出てきません。

    答え
    A

    大きく分けて二つの理由が考えられます。一つは「言うべき内容がない」ということ。これでは会話そのものが成り立ちませんよね。もう一つはくわしく説明しようとしすぎること。「○○して、○○だったので、○○しようとしたけれど……」と複雑な文章になってしまい、文が構成できなくなっているのではありませんか? そんなときは、短い文でかまわないので、もっとも大切なことや結論をまず言いましょう。そのあと、そのほかの情報を付け加えていきましょう。

  • Q4.リーディング

    ついつい英語を日本語の順番で訳してしまいます。英語の語順のまま理解するにはどうすればいいでしょうか?

    答え
    A

    「読む」ということは、「日本語に訳す」ことだと勘違いしがちなのです。特に、自分の英語力よりレベルの高い英文を読むときは、日本語に訳してしまいます。しかし、いちいち訳していたのでは時間がかかるし、会話の場面でもうまく反応できませんよね。そこで、日本語を介さずに理解する経験をたくさん積み重ねることをおすすめします。中学1年生の教科書を読んでみてください。いちいち日本語に訳さなくても理解できるはずです。その感覚を忘れずに、少しずつレベルを上げていきましょう。

  • Q5.実践の機会

    せっかく英語を勉強しても、使う機会がありません。自分でもできるアウトプットの方法を教えてください。

    答え
    A

    一番いいのは英語で仕事をすることですね(笑)。もちろん、ほとんどの方にとって、それは難しいことでしょうから、まずは「英語を書く」ことをおすすめします。SNSでつぶやく、ブログを書く、メールを書く……など、話す機会がなかなか得られなくても、使う機会はたくさんありそうです。実は、「自分の言いたいことを英語化する」という点では、ライティングとスピーキングはまったく同じなのです。話す機会がないなら、どんどん書いてほしいと思います。

  • Q6.スキマ学習

    仕事の合間や通勤時間にできて、続けやすい勉強法があれば、教えてください。

    答え
    A

    私は「ながら勉強」でかまわないと思っているんです。食事を作りながら、車を運転しながら……など、用事をしながら勉強してかまいません。むしろ、大事なのはルーティン化するということ。食事のときは英語のビデオを見る、電車に乗っているときは英語の本を読むと決めておいて、習慣づけするわけです。スポーツ選手も同じことをやっていますね。何かを体に染みこませるには、同じ時間に決まったことをするのがいいのです。私も、車を運転するときは英語の放送を聞き、電車に乗るときは英語の本を読むようにしていますよ。

  • Q7.モチベーション

    「できない自分」にガッカリして学習が長続きしません。どうやってモチベーションを上げたらよいでしょうか?

    答え
    A

    英語の上達には、「モチベーション」と「量」が欠かせません。どんなに効率的な勉強法があっても、モチベーションを維持し、「聞く」「読む」「話す」「書く」量をある程度こなさなければ上達しないのです。ただ、モチベーションを上げる方法は人によって違います。自分を追い込んでいくタイプもいれば、楽しくないと続かない人もいるでしょう。TOEIC Bridge Testのスコアを目的にするのも一つの手です。自分がどのくらいのレベルなのかがすぐにわかり、それを向上させていくことで、やる気が出てきますよ。

  • Q8.インプットとアウトプット

    英語をどのように頭のなかの引き出しに整理していますか? そこから取り出すときはどうしていますか?

    答え
    A

    「引き出しに整理している」という意識はないですね。「引き出しから取り出す」というより瞬時に反応しているのだと思います。私も1週間ほど英語を使わないと、ふだんより英語が出て来ない状態になります。ですから、常日ごろのインプットとアウトプットは欠かせません。ただ、自分の知っている表現を、用途ごとに意識的に整理することは有効だと思いますね。この分野の語彙が少ないと思ったら、それを補っていく。こうした確認作業は大切です。

  • Q9.メンタル面

    どうしたら日本人特有の「正確に話さなくてはならない」という思い込みをなくせますか?

    答え
    A

    「英語を話している」という意識を持たないことが大事です。たとえば、ランチのときに英語で話す。すると、あなたの英語が上手いか下手かはみんなの関心事ではありません。あなたの英会話練習にみんなが付き合っているわけではないのです(笑)。ランチを一緒に楽しむことがもっとも大事なことですから、英語が間違っていても、みんなを笑わせたり、楽しい雰囲気になるようにすることに意識が向かうはずです。英語を使うときは「英語で話す」ことが目的ではないはずです。もっと目的や内容に焦点を当てるようにしてください。

  • Q10.心構え

    英語を学習していくうえで、一番大切なことは何だと思いますか?

    答え
    A

    「ゴールをどこに定めるか」がとても大事だと思います。野球だって、草野球レベルからプロ野球レベルまで、それぞれ目標とするところが違いますよね。それと同じで、自分の目標はどこなのかを設定して学習していくことが大切です。そのうえで、自分の英語力を把握し、それをどこまで、どうやって伸ばしていくのかを考えていきましょう。TOEIC Bridge Testなら、*Can Doガイドがあり、スコア範囲ごとに、自分はどのくらいの英語力なのかを確認することができますから、「今度はこういうことができるようになりたい」という目標を立てやすいですね。
    *スコアレベル別の英語で「できること」の一覧表。

目標スコアの目安にしよう!TOEIC Bridge Test Can Do ガイド

スコア Can Do(できること)
160点以上
  • 分量や用量、大きさ等を表現できる(例:1平方メートルの板、5リットルの水、5トンの鉄等)
  • 頻度を表す表現ができる(例:この機械は時々故障する、彼はいつも遅れて来る等)
  • 心配を表す表現ができる(例:あなたが電車に乗り遅れないか心配です)
140点以上
  • 自分の日常生活について(起床、昼食の時間等)話すことができる
  • レストラン(ファーストフード等)で(メニューを見ながら) 注文することができる
  • 人に何をしている人か(職業)尋ねることができる
  • 友達にBirthday CardやChristmas Card、年賀状といった短いレターを書くことができる
  • 理由を尋ねる表現ができる (例:なぜ遅刻したのですか)
  • 予測や可能性を表す表現ができる (例:今日は雨が降りそうだ、明日の試合は自分たちのチームが勝つだろう等)
120点以上
  • ゆっくりと話してもらえば、目的地(駅、スーパー等)までの道順を理解できる
  • 簡単に書かれた英語の地図を見て通りや店、病院などを探すことができる
110点以上
  • 簡単な案内用看板を見て意味を理解できる (「EXIT」、「Entrance」、「Stop!」等)
80点以上
  • 曜日や月を聞いて理解できる
  • 日付、時間を聞いて理解できる
  • Listening
  • Reading
  • Speaking
  • Writing
  • Function

※本アンケートでTOEIC Bridge Test 160点以上を取得しているサンプルはわずかのため、該当するタスク項目の習熟度には個人差があります。
出典:TOEIC NEWSLETTER No.119

松本 茂 先生 撮影:林 義勝

英語力の向上にテストを使ってみよう! 日常で使える基礎的な英語力をチェックするにはTOEIC Bridge Testが最適です。自分はどういうことができるレベルなのかがわかり、「次はこういうことができるようになりたい」という目標を立てやすくなります。モチベーションを維持するためにもおすすめです。

TOEIC Bridge公開テスト

初・中級の英語学習者にぴったりのテスト

TOEIC Bridge Test公開テストについて

■受験料 4,320円 (税込)
■試験実施月 年4回(3月、6月、9月、11月)実施
■受験地 全国13都市(札幌、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡)
■申込方法 インターネット申込

お申し込みの流れ

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