AFS短期派遣プログラム参加レポート

第10回IIBCエッセイコンテストで最優秀賞を受賞した正岡さん、優秀賞を受賞した星見さんから副賞のAFS短期派遣プログラムに参加した感想をうかがいました。

2019年度参加者

2019年度AFS短期派遣プログラム 参加者 攻玉社高等学校 正岡 優一さん、東京都立小石川中等教育学校 星見 友香さん

賞 第10回 IIBCエッセイコンテスト
最優秀賞受賞 正岡 優一さん

攻玉社高等学校(写真右)

賞 第10回 IIBCエッセイコンテスト
優秀賞受賞 星見 友香さん

東京都立小石川中等教育学校(写真左)

―まずは、AFS短期派遣プログラムに参加した率直な感想を教えてください。

2018年度 最優秀賞 正岡 優一さん 攻玉社高等学校

星見さん:とても楽しかったです。いつもと違う環境で、とても新鮮な日々を過ごせました。私が留学したフィリピンには親日の方が多く、日本から来たことを伝えると、皆とても喜んでくれました。他国の方に日本文化を伝えるという活動を通じ、改めて日本のことを考えるきっかけにもなりました。

正岡さん:語学面はもちろんですが、それ以外の個人としての成長も大きかったように感じます。普段日本で暮らしていると、学年や立場、所属している集団などでお互いを枠にはめあって人間関係が構築されることが多いですが、海外では“日本人・高校生・男子”程度の情報しか相手に与えられません。その条件下で相手とコミュニケーションを図ることが、僕にとってはとても刺激的なチャレンジでした。また、いろんなことに興味を持って能動的に動いている自分を客観的に観察することで、自分自身の知的好奇心の強さも再確認することができました。 改めてこの留学を可能としてくれた国内外全ての方々に感謝したいです。

―6月に行われた事前オリエンテーションでは、どのようなことをしたか教えてください。

他国からのAFS派遣生と

他国からのAFS派遣生と

正岡さん:事前オリエンテーションは1泊2日の合宿でした。班分けをしてアクティビティを行うのですが、派遣先をバラバラにして班を組むんです。「学校名と学年を言わないように」との指示もありました。その時は現地で日本人同士が固まらないようにする意図があるのかと思っていたのですが、今考えるとそれは留学先での状況によく似ています。先ほども申し上げましたが、留学先ではお互いに名前や年齢もわからない状態からコミュニケーションを取りますので、その練習にもなっていたのかなと思います。その他、生活面での具体的なレクチャーを受けました。

星見さん:班分けをされたあとに円になって皆でディスカッションをしたのですが、他の参加者が留学に対する目標をしっかりと持っていることに驚きました。私より年下の学生も明確なヴィジョンを掲げていて、現地に行く前の良い刺激になりました。

―留学中はどのようなところに滞在されたのですか?

正岡さん:僕は寮に滞在しました。3人の相部屋で、ルームメイトはベルギー人とイタリア人でした。初めての寮生活でしたが、仲良く過ごすことができました。寮では食事も提供され、掃除をしてくれる方もいました。

星見さん:最初は日本人3人、フィリピン人のAFSスタッフ1人との共同生活でした。家事はみんなで分担し、食事も自分たちで準備します。掃除もすべて自分たちで行ったので、日本で親が当たり前にしてくれていたことが、決して当たり前じゃないことにも気づけました。ここでの滞在は1週間程度でしたが、少しは自立できたかなと思います。 後半の1週間はホームステイでした。ホストファミリーは、お父さんお母さん、私より1 歳上のお姉さんと1歳下の妹さんの4 人家族でした。とてもフレンドリーな方たちで、安心して過ごせました。特にお姉さんとは、友達のように仲良くなれて嬉しかったです。

ロンドン観光、テムズ川のクルーズ船上で

ホストファミリーとの夕食

―印象に残ったプログラムやエピソードを教えてください。

2週間寝泊まりしたパブリックスクールの寮

2週間寝泊まりしたパブリックスクールの寮

正岡さん:ロンドンに行った際に、国会前でEU残留派の人たちがプラカードを掲げながら声をあげていたんです。僕はイギリスの政治に興味があり、前もって調べていたので、思い切ってデモ参加者にインタビューをしました。実は引率してくれたイギリス人の先生は離脱派だったのですが、衝突することもなく、お互いにリスペクトしながら話し合っていたことが印象的でした。テレビや新聞で見ていたニュースのど真ん中に実際に身を置くという、良い体験ができました。 また毎日食事の時間に、AFSのスタッフや他の参加生と学問や宗教観などについてディスカッションしたことも心に残っています。こちらも、とても有意義な時間でした。

ストリートチルドレンのボランティア活動

ストリートチルドレンのボランティア活動

星見さん:ストリートチルドレンのボランティア活動が特に印象に残っています。事前にストリートチルドレンを取り巻く環境や、フィリピンの教育などについて話を聞き、その後、子供たちとゲームや折り紙をして交流を図りました。実際に会ってみると、子供たちはすごく明るく好奇心旺盛で、日本の子供たちと変わりませんでした。とはいえ、日本にはストリートチルドレンはいないし、目に見える貧困も殆ど感じません。学校に通っているかいないかだけで、子供達の将来にこんなにも違いが生まれてしまうのかと、色々考えさせられました。もともと子供の教育に興味がありましたが、改めて教育の重要性を実感しました。

―他国からの参加者や現地の方との英語のコミュニケーションはいかがでしたか?

クラスの仲間との集合写真

クラスの仲間との集合写真

正岡さん:幼少期に外国に住んだ経験はありましたが、最初の頃はよく「標準的な英語を話すね」と言われました。つまりもっと砕けた英語を話そうと。僕自身にもそのような自覚はあったので、日常会話での言い回しやリズムをより意識しました。日本語と英語の違いを再認識することができました。

星見さん:私は留学経験もなく、英語も得意というわけではないのですが、フィリピンの方は常に聞く耳を持って接してくれました。伝わりにくいことでも汲み取って理解しようとしてくれる姿勢が嬉しかったです。そのおかげで、コミュニケーションが取れなくて困るということはありませんでした。もちろん、伝えたいことを伝えられないもどかしさがあったのも事実です。具体的な感想を伝えたい時も、平坦な言葉でしか表現することができなかった経験は、今後の勉強に対するモチベーションに繋がりました。

―今後の目標などあれば教えてください。

2018年度 優秀賞
星見 友香さん 東京都立小石川中等教育学校

正岡さん:もともと将来は海外での経験や語学を生かしたいなと思っていましたが、今回AFS短期派遣プログラムに参加したことで、その気持ちがより強固になりました。具体的な職業についてはまだ絞り込めていないので、大学に進学したら様々な分野について幅広く学びたいです。できれば大学生のうちにまた留学したいですね。もし留学が叶わなくとも、今回面倒を見てくださった学生ボランティアの方々のように、心の通じ合うような国際交流をサポートできたらと思います。

星見さん:ストリートチルドレンのボランティア活動などを通じ、恵まれた環境で勉強させてもらえていることを当たり前と思ってはいけないな、と改めて気持ちが引き締まりました。将来的に、貧困層や難民などあまり教育を受けられない層に何かをしたいという気持ちがありますが、今の自分には勉強することしかできません。ですので、まずは英語も含めて勉強を続けていきたいです。また今回、違う文化の中に身を置くことも楽しかったので、大学生になったらまた別の国へ留学をしてみたいです。


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(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 IIBCエッセイコンテスト事務局

TEL:03-3581-4761(土・日・祝日・年末年始を除く10:00~17:00)
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