活用事例
NTN株式会社

TOEIC® Listening & Reading Testを活用した階層別英語教育でグローバル人材を育成

グローバルに活躍できる人材を育成するため、社内で年2回TOEIC L&R IPテストを実施しています。スコアを管理職昇格試験の受験要件に設定しており、階層別に行う英語教育の目標設定などにも活用しています。

グローバル人材育成部 企画推進グループ 主事 入江 洋行氏

導入概要

導入目的
  • 売上高、従業員ともに海外比率が高いグローバル企業として、世界で活躍できる人材の育成が急務となっているため
活用方法
  • 年2回、TOEIC L&R IPテストを実施
  • TOEIC L&Rスコアを管理職昇格試験の受験要件に設定
  • 入社内定者を対象とした英語学習における目標値として設定
今後の課題
  • 自発的に英語学習に取り組むための動機付け
  • 昇格要件スコアを取得した後など、英語学習を継続させるための目標の設定
  • より実践的な英語力の育成を目的としたTOEIC S&Wの導入

高まる海外売上高と海外従業員比率
グローバルに活躍できる人材の育成が急務

1918年に創業を開始した当社は、航空宇宙、鉄道車両、農業機械、自動車、ITと、様々な分野の回転部分に採用されるベアリング(軸受)で世界トップクラスのシェアを持つ精密機械メーカーです。特に、自動車のハブベアリングのシェアは世界第1位、ドライブシャフトのシェアも世界第2位を誇ります。

「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」ことを企業理念に掲げる当社は、2018年3月期の連結売上高約7,500億円のうち、海外での売上が7割を超えました。海外従業員の比率も約7割に上り、日本からは毎年約300名が海外に出向しています。海外赴任の任期は原則5年のため、毎年約60名を入れ替えていかなくてはいけません。そのため、グローバルに活躍できる人材の育成が急務となっています。

年2回、TOEIC® Listening & Reading IPテストを実施
スコアを管理職昇格試験の受験要件に設定

TOEIC L&Rは、従業員の英語力を測定・把握する指標として活用しています。

少しでも受験しやすい環境を整えようと年2回、9月と2月にTOEIC L&R IPテストを社内で実施しています。受験料は会社が一部負担し、スコアをスキルの1つとして登録・管理しています。従業員が自主的に受験した公開テストのスコアも本人からの申請によって登録でき、公開テストで一定のスコアを初めて取得した際には報奨金を支給する制度もあります。

さらに、管理職昇格試験の受験要件として「TOEIC L&Rスコア470点以上」を必須としました。他にも、グローバルな活躍を希望する従業員向けに、昇格判定時に一定のTOEIC L&Rスコアをクリアすれば通常よりも早く昇格できるコースを用意しています。

階層別に実施する英語教育と多彩なグローバル人材育成制度

英語教育は若いうちから始めるほうがよいだろうと考え、当社は、英語力強化のための取り組みを入社前の内定段階から行っています。

内定者には、英語力の測定を目的としたテストを8月に受験してもらいます。それから入社までの約半年間、TOEIC L&Rスコア600点以上の取得(既に達成済みの場合は50点アップ)を目標として、スコアに応じた通信教育を受講してもらいます。

入社後の4月には、英語学習法セミナーを実施します。学習を継続することの重要性を認知させ、現場での実習期間中の自主的な学習を促すことが目的で、9月に再度テストを実施し、セミナー受講後約半年間の学習成果を測定します。

さらに2016年度からは、部門長推薦による中堅社員向けのプログラムを導入しました。TOEIC L&Rスコア470点以上向けの「Web英会話コース」とTOEIC L&Rスコア470点未満向けの「モバイル英語学習コース」があり、業務上英語の必要度が高い部門を優先して各コース100名ずつ募り、半年間の教育プログラムを提供しました。

このプログラムが好評だったことから、2018年以降は、年2回、6月と12月に開講する自己啓発としての通信教育において、同じ「Web英会話コース」と「モバイル英語学習コース」を提供することで、全従業員に対象を拡大しています。

その他にも、実際に海外に行って語学力や技能・技術を高めることのできる多彩なグローバル人材育成制度があります。例えば、実務経験が2年以上で、30歳以下の従業員を対象とした1年間の「海外トレーニー制度」や、フィリピンで3ヵ月間の語学研修と1ヵ月間のインターンシップを行う新入社員向けの「海外チャレンジ研修」などです。TOEIC L&Rスコア700点以上で30歳以下の社員には、海外の大学院に進学して業務上必要な技術や資格を取得する「海外留学制度」も用意しています。

学習意欲を継続し、実践的な英語力を育成するためにTOEIC® Speaking & Writing Testsの導入も検討

TOEIC L&R IPテストは毎回約300名が受験していますが、その結果は2月よりも9月のほうが受験者数、平均スコアともに高くなっています。これは、主に9月の受験で昇格に必要なスコアを取得した従業員が翌年2月の受験を辞退したり、学習に対するモチベーションが下がってしまったりしたためと考えられます。

このことから、今後の課題としてはまず、英語学習に対する動機付けが挙げられます。英語の必要性を理解してはいても、やはり「自分でなくてもよいのではないか」「自分には関係がない」と考えてしまう従業員もいます。会社に無理やり「やらされる」のではなく、従業員が自分事として主体的に英語学習に取り組むための動機付けが必要だと感じています。加えて、昇格要件となっているTOEIC L&Rスコアを達成した後や研修終了後も、学習を継続させるための工夫が求められます。

また一方で、高いTOEIC L&Rスコアを持っていても、海外の顧客や協力会社からの突然の電話やビジネスメール、プレゼンなどの際にその英語力を十分に発揮できないというケースがあります。

そこで、これらの課題を解決する手立ての1つとして現在、当社で導入を検討しているのが、TOEIC S&Wです。昇格に必要なTOEIC L&Rスコア達成後の新たな目標となるだけでなく、英語で円滑なコミュニケーションが取れる実践力の向上にもつながると期待しています。

(2018年10月取材)

(テスト名称を含め掲載情報は取材当時のものです)

「テストの種類」「実施方法」「実施時の注意事項」など、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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