活用事例

株式会社アイキューブドシステムズ

【オンライン方式事例】

学習成果の測定や国際会議の派遣要件にTOEIC Listening & Reading Testを活用
ヒト・環境・サービスの多様性の基礎となる5つの英語学習施策

執行役員 コーポレート・コミュニケーション室長
山田 泰裕さん

自社開発のソフトウェアサービスで10年連続業界トップシェアを獲得

当社は福岡に本社を置き、エンタープライズモバイル管理サービス「CLOMO」を全国の企業や学校、病院などへ提供している会社です。「イノベーション(i)を3乗(Cube)する」という想いを社名に冠し、2001年に創業。2020年7月に東証マザーズに上場しました。

「CLOMO」はクラウドを利用した法人向けサービスで、法人内で利用するモバイル端末を管理し、その運用をサポートするMDM(モバイルデバイス管理)市場においては、2011年より10年連続で国内シェアNo.1を獲得しています。

当社は、同サービスの開発・提供を通じて、企業などが利用するスマートフォンやタブレットといった様々なモバイル端末の管理や活用、リモートワークなどの新たな働き方を支援しています。

Googleの企業要件を満たす世界11サービスのうちの1つ

当社の最も大きな強みは、モバイル端末のOSを提供するグローバルテック企業とのパートナーシップです。

CLOMO事業は、2010年に日本初のiOSに対応したMDMとしてリリースされました。iOSに強い会社ということで、すぐに業界シェア1位を獲得。2015年にはWindows向けの強化を図るため、日本マイクロソフトとの戦略的なパートナーシップを締結しました。

2019年には「Android Enterprise Recommended」というGoogleの認定を受けました。これは、GoogleがAndroid搭載端末の管理に関する非常に厳しい要件を満たしたサービスであることを示すものであり、認定を受けるとAndroid搭載端末の管理のための先進的な機能を使用することができます。現在、世界で認定されている11サービスのうち8サービスが、MicrosoftやIBMなどのグローバル企業のサービスです。

このように、Appleや日本マイクロソフト、Googleといったグローバルテック企業であるモバイル端末のOSメーカーと強固な関係を築き、活かすことで競争力を強化してきました。

事業成長にも貢献する多様性の促進を目指し、英語学習を支援

IT業界では、エンジニアの採用競争が年々激しくなっています。福岡にも非常に有名な企業が進出してきており、当社にとっても採用競争が厳しい状況です。

そのような中で、日本人ばかりを採用せざるを得ないのか、世界中から人材を確保できるのかによって状況は圧倒的に変わってきます。もちろん優秀な人材に集まってきてもらうためには、魅力的な職場でなければならないため、在籍している外国人社員の視点や意見を活かしたさらに魅力的な職場づくりも重要となります。

また、チームが多様な視点や価値観を持つことは、新しい気づきや学びをもたらし、人材育成にも大きく寄与することが期待できます。ひいては、さらなるサービスの開発や強化につながります(スライドⅠ)。

そういった多様性を促進することで、人的なリソースだけでなく、事業成長に対して直接的に大きな貢献があるという考えのもと、当社では2018年からその基礎となる社員の英語に関する5つの取り組みを実施しています。

外国人の積極採用で人材の多様性とエンジニアリング力を向上

英語に関する取り組みの1つ目として、当社では外国籍人材を積極的に採用しています。ソフトウェアを開発するエンジニア職では日本語能力は多くを求めず、エンジニアとしての能力や、企業文化との相性を重視して採用しています。具体的な取り組みとして、国外出身者に特化した人材紹介会社との取引の開拓や英語版の採用サイトの制作、求人サイトや求人用SNSに英語での求人情報や記事を出稿するなど、海外の方にも門戸を開いている会社ということをアピールしています。

英語版採用サイトでは、外国籍の常勤社員に登場してもらい、外国籍社員にとっての当社の魅力を発信しています。現在、当社には70数名が在籍しておりますが、2021年度採用の2名の外国籍エンジニアを含めると、全社員の約10%が外国籍社員となっています。

国際技術カンファレンスの派遣要件にTOEIC Listening & Reading Testを活用

2つ目は、国際技術カンファレンスへの参加です。当社は前述した通り、OSメーカーを中心としたグローバルテック企業とのパートナーシップを非常に強みとしていることから、これらの企業が主催するカンファレンスに毎年社員を派遣しています。

英語に関する取り組みを始めて以降、TOEIC L&Rで一定以上のスコアを取得することを派遣要件としており、学習意欲の促進、動機付けを狙っています(スライドⅡ)。

この取り組みの成功事例としては、当時、新卒2年目の社員が海外の技術カンファレンスに参加するため就業後に英語学習を毎日欠かさず実施。1年ほどでTOEIC L&Rスコアを約30%上げて見事に目標を達成し、ラスベガスで開催された大規模な技術カンファレンスに一人で参加しました。スコアが上がり英語能力も向上したことで、企業のセッションの聞き取りや現地エンジニアとの情報交換も難なくでき、非常によい経験になったようです。これにより、既存のベテラン社員や中堅社員も大きく刺激を受け、英語学習意欲がさらに高まるきっかけとなりました。

英語力向上だけでなく異文化交流も可能な海外ワーケーション

3つ目は海外でのワーケーションです。学習意欲の高まった社員から英語圏の国で英語を学びながら仕事をしたいという要望を受けて、試験的に2週間のワーケーションを実施しました(スライドⅢ)。

具体的には、当社に在籍しているフィリピン出身の社員に地縁があるマティという街に滞在しながら、通常勤務と同様の業務を実施。かなりの田舎町でしたが、インターネット環境はしっかりとしており、業務に影響はほぼありませんでした。

この取り組みは英語能力が向上しただけではなく、現地の文化も取り入れることができ、非常によい施策であったと考えております。

有志による週1回の勉強会で英語を楽しく学ぶ

4つ目は有志による定例の英語勉強会「ENGLISH POWER LUNCH」です。学習意欲が高い社員が自発的に集まり、週に一度、英語で会話しながらランチをするもので、2018年の開始以来、参加者の入れ替わりはあるものの毎回6、7名が参加しています。

当社では新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、現在、在宅勤務を導入しております。その中でも同勉強会はZOOMを用いて継続的に実施しており、楽しく英語を学ぶよいきっかけになっているのではと考えております。

会社負担で希望者の学習成果を測るTOEIC Listening & Reading Test

前述した取り組みの基盤となっているのが、5つ目のTOEIC L&Rの団体特別受験(IPテスト)です。2018年から約4ヶ月に一度のペースで希望者を対象にテストを実施(費用は会社負担)。定期的な英語学習の効果測定として有効に活用しています。TOEIC L&R IPテストを通して、学習成果を定期的に測定することは、動機付けに非常によい効果がでていると考えております。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を行っている2020年度は社内でのテスト実施が難しく、8月からTOEIC L&R IPテスト(オンライン)を導入しました。

オンライン方式は社員にとって「24時間・いつでも・どこでも・気軽に」受験できるため、非常に利便性が高く、有意義であったと考えています。

当社では、TOEIC L&Rスコアを昇進・昇格要件などに活用しておらず、厳密に監督する必要はないため、オンライン方式での実施は、当社の活用目的に非常に合っていると考えています。

TOEIC L&R IPテストの成果として、2018年の初回実施から平均スコアが会社全体で64点、特に英語を強化している開発部門では112点と大幅に伸長しており、如実に効果が出ていることを実感しています(スライドⅣ)。

IPテストは必須ではなく希望制で実施しているため、例えば800点以上を取った高得点者が次回からテストを受験しないということもあり、実態はこのスコア以上に向上していると思います。当社では、今後もオンライン方式でTOEIC L&R IPテストを継続していきたいと考えています。

英語学習施策に対する今後の展望

最後に、当社では今後の展望として英語力向上のためのさらなる取り組みの強化や、新たな支援施策への積極的な投資を計画しています。

また、現在、当社の外国籍人材の比率は10%程度ですが、中期的には最低20%程度を目指して、さらなる多様性の獲得を図っていく予定です。そのため、引き続きその基礎となる英語学習の支援には積極的に取り組んでいきたいと考えています。

(2021年2月取材)

(テスト名称を含め掲載情報は取材当時のものです)

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