TOEIC® Testsをマイルストーンに自身のキャリアを開拓

浦崎 学さんの写真

浦崎 学さん/医療機器メーカー
2022年IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞者

現在のお仕事内容と英語を使う環境を教えてください。

米国に本社を置く外資系医療機器メーカーでマーケティング部門と戦略部門を担当しています。
海外で製造された医療機器を日本国内で上市するための市場調査、販売促進の企画及び運営、グローバルへの連携やレポーティング、チームマネジメントなどが主な仕事です。

職場は日本で、国内業務に関しては基本的に日本語で進めますが、日々やり取りをする海外のステークホルダーは、米国本社、シンガポールや上海といったアジア・パシフィックの人などで、メールやWEB会議などでほぼ毎日英語を使う環境にいます。海外メンバーの国籍やルーツはさまざまで、やり取りする場合に使う言語は英語です。

今では当たり前のように英語を使って働いていますが、私自身は帰国子女でもなければ留学経験があるわけでもありません。中学校の英語の授業から英語学習をスタートし、ここまで英語が「好き」で学習を続けてくることができました。

TOEIC® Testsを受験したきっかけは何ですか?また、今もTOEIC® Testsを受け続けている理由を教えてください。

大学を卒業して社会に出るとき、これまで学んできた英語力を証明できず、就職活動に生かせなかったことがTOEIC Testsを受験したきっかけです。

外国語大学に進学したことで英語力にはある程度自信がありました。しかし就職活動の面接官から「大学を卒業しても、ビジネスの場で英語がしゃべれるかどうかはわかりませんよね」と言われてしまいました。当時は自分の英語力を証明するものが何もなく、結局、就職活動もいい結果が出せずに終わりました。自分の英語力が客観的にどれくらいあるのか、ビジネスで通用するのかが知りたくなり、TOEIC Listening&Reading Test(以下、TOEIC L&R)を受験してみました。はじめて受験をしたのは1998年7月、まだ第66回の頃です。当時からTOEIC L&Rはビジネスの場における英語の実力が測れるテストとして確立されていました。

今も受験を続けているのは英語力を正当に評価してもらえる素晴らしい指標だからです。自分の英語学習のマイルストーンとしても活用しています。語学は継続して学んでいかなければ身につきません。TOEIC Testsは年に何回も受験のチャンスがあるため、英語を学ぶモチベーションも維持しやすいですね。

TOEIC® Testsに向けた英語学習の方法を教えてください。

まずは「勉強をして力がついてから試験を申し込もう」というような言い訳をせずに、実力不足だとしてもとにかく毎回申し込みました。毎月のように試験日が近づくことで英語学習から逃げずに自分を追い込むことができたと思います。

受験準備には、公式問題集を何度も使いました。ただ解いて〇Xをつけて終わりにするのではなく、間違えたところは必ず解説を読むようにして、間違えた理由を理解するようにしています。解説を読むと「ああ、ここは気づかなかったな」「このフレーズは知らなかったな」というところが見えてくるのでひとつずつ覚えていき、同じ公式問題集を再び解いて、間違えたところをつぶしていくようにしながら何周か解いていきました。

仕事の合間の少ない時間で効率的に対策するため、公式認定証のAbility Measuredを参考にして、パート別問題集を解いたり、NHKのラジオ英語講座を使ったシャドーイングをしたりしながら不得意な部分の強化にも力を入れました。TOEIC公式アプリの『English Upgrader』は特におすすめです。アプリ内の「エピソード」が英語学習にとても役立ちます。インタビューが500個近く用意されていて、その内容を問うクエスチョンが3~4問ついています。クイズに答えて理解度を測るのにも、シャドーイングやディクテーションにも使えるので便利です。それが無料でできるのが素晴らしいなと思います。

TOEIC® Testsを活用し、キャリアはどのように広がりましたか?

新卒時は不本意な就職活動に終わりましたが、就職後はTOEIC Testsを受験し、スコアを伸ばして、その結果をもって外資系企業へ転職することができました。

外資系企業でも日本の支社で働くのであれば英語を使わずに日本語だけで仕事をすることもできます。ただ、情報をダイレクトに理解できることで、任せてもらえる仕事の範囲も結果も大きく違ってきます。キャリアの可能性を広げるという意味では、英語の力は有効です。ビジネスで通用する英語力を示すことができないがゆえにチャレンジする機会を逃しているケースを、何度も目撃してきました。ビジネスで通用する英語力の指標を持っているとチャンスを与えてもらえることがあるのです。

実は前職の上司に「英語の使い手を自負するならばTOEIC Tests900点以上はあった方がいいのでは」とアドバイスをいただいたことがあります。当時は800点台が続き、900点は一度も超えたことがありませんでした。マネージメント層が必要と考えるスコアからは低かったのですね。でも必要なスコアと自分の実力にギャップがあれば埋めていけばいいのです。

英語力を認めてもらえてチャンスをものにできれば、その後のキャリアがまったく違うものになるかもしれません。そういったときに英語というのは大切なツールになってきます。

IIBC AWARD OF EXCELLENCEを受賞された感想を教えてください。

IIBC AWARD OF EXCELLENCE(以下、IIBC AWARD)の受賞は栄誉あることで、とてもうれしかったです。

英語の勉強は続けていてもなかなか結果につながらないときがあります。IIBC AWARDの存在を知ったときは自分には無理だと思って敬遠していましたが、コツコツと学習を続けていたところTOEIC L&Rのスコアが徐々に伸びてきました。そこでこのまま続けていけば、私もIIBC AWARDを獲れるかもしれないと思うようになり、TOEIC Speaking & Writing Testsのほうも本腰を入れて学習をしはじめました。TOEIC Writing Testはいいスコアがとれましたが、TOEIC Speaking Testでは基準のスコアを大幅に満たせていませんでした。そこで、2022年からSpeakingだけを受けてもスコアが反映される制度を活用し、基準のスコアを獲得することができました。

目標にしていたIIBC AWARDを受賞し、このインタビューを受けることができました。副賞でいただける賞状や記念品、オープンバッジも今後、連続受賞しようとするモチベーションになりました。

今後、英語に関する夢や目標があれば教えてください。

ゆくゆくは自分の英語力を活用して獲得できたビジネススキルを、世の中に還元していきたいです。

ビジネスパーソンは案外、英語でプレゼンテーションをする方法や英語のE-mailの書き方、ビジネス英語の違和感のない話し方といった、具体的なビジネス英語の活用方法を教えてもらう機会がありません。TOEIC Testsはよくできていて、長年TOEIC Testsの受験に向けた学習を続けてきたことで、業務に生きる英語力を自然と身につけることができました。これからを担うビジネスパーソンに、私が身につけたスキルをおすそ分けできたらいいなと思っています。

また、今後もし海外勤務の機会があればぜひ挑戦したいですね。大学時代に留学をしてみたかったのですが臆病でできませんでした。今後、そういったチャンスがあればぜひつかみとりたいです。そのためにもTOEIC Testsを受験し続け、日々スコアをアピールできるように磨いておかないといけませんね。また、過去にはMBAを取得しましたが、再び経営の分野で博士課程を取りたいです。海外の学会での発表もできればいいなと思います。英語の学習を続けてきたことで、自信がついて夢や目標がどんどん広がっていきますね。

 

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