動画で「英語学習の楽しさ」を伝え、人の可能性を広げたい
~大人気YouTubeチャンネル「StudyInネイティブ英会話」せいけさん、アンジーさん

公開日:2023年8月16日

アンジーさんとせいけさんの二人が「明日から使えるネイティブ英語」を教えてくれるYouTubeチャンネル『StudyInネイティブ英会話』。二人の軽妙なかけあいが楽しい動画が多数公開されており、2023年7月現在の登録者数は、なんと90万人超えの人気チャンネルです。海外留学をきっかけに英語学習に目覚め、TOEIC L&Rで高いスコアを取得したことがある、せいけさんと、海外で暮らした経験が長い、いわゆる「帰国子女」のアンジーさん。バックボーンは違いながらも、お二人とも「英語学習の楽しさを伝えたい」という共通の目標を持っています。その理由について伺いました。

英語は「世界と可能性を広げてくれる」ツール

お二人にとって、「英語学習のメリット」は何だと思いますか?

アンジー:私は外国で暮らしていた期間が長いんです。そんな私にとって、英語は自分の人生やキャリア、アイデンティティそのもの。あらゆる「自分」というものの可能性を広げてくれる最高のツールだと思っています。英語というツールを使えることで、英語を使えなければ出会えなかったであろう人たちと出会うことができて、そこから自分の人生にたくさんのシナジーが起きていく……これが一番の魅力だと感じています。英語は、自分の世界や人生の可能性、感性を広げてくれるものだと思います。

せいけ:僕は日本育ちの日本人で、「学校で習う英語」にしか触れてきませんでした。それは僕にとって、スポーツの「ルールだけ」を覚えているような感覚だったんです。そこから二つの段階を経て英語の魅力を知ることができました。一つ目は、実際に英語でコミュニケーションが取れたとき。「あ、自分の英語でも通じるんだ」と思うことができて、自分が知っている「ルール」で、実際にプレーできることを実感しました。二つ目は、そうして日本人以外の人たちとコミュニケーションが取れるようになり、今度は自分たちとは全然違う価値観で生きている人たちがたくさんいることを、知ることができたとき。自分の可能性を知ることができたり、価値観が広がったりしたことで、それ以前に比べて「生きやすくなった」という経験があるんです。これは英語のおかげだと思っています。

アンジーさんの言われた「アイデンティティ」という言葉が気になりました。

アンジー:これは、日本に帰ってきてからよく考えるようになりました。海外にいるときは「言語が自分をどう構築しているか」なんて、考えることはありませんでしたが、日本に帰ってくると、特に10代のときには「英語をスラスラ話せる人」というだけでよそ者扱いされることもあり、そこから自分自身のアイデンティティについていろいろ考える機会が増えました。英語を話すこと自体が嫌になってしまった時期もあったのですが、そうして英語から離れたら、もうみるみるうちに話せなくなってしまいました。

海外に長く暮らしていても、話せなくなってしまうことがあるんですね!?

アンジー:あります!話せなくなってしまったことで、海外にいる友だちと疎遠になってしまいました……でもその後、やっぱり「英語を使って、いろいろな人とオープンに楽しく話している自分が好きだな」と思い直したんです。結局、高校生になってからもう一度英語力を磨き直すことにしました。このときに英語力が身についたのはもちろん、自分自身のことをもっと好きになることができたんですよ。だから、YouTube動画を通して視聴者の皆さんにも、英語を学ぶことは単に「語学スキルを身につける」だけではなく、成長する自分が好きになることができる、「成功体験の積み重ね」でもあると伝えていきたいと思っています。

せいけ:成功体験って大事だな、と思います。特に日本人の「英語ができる」という感覚って、「よどみなく話すことができる」ようになるのが目標といいますか、All or nothingみたいな考え方の人が多いなと思います。僕はたまたま「英語を話さざるを得ない環境」にいることが多かったので「このレベルでも十分伝わるんだな」という小さな成功体験を得ることができて、それが楽しくなったことが、英語学習のモチベーションにもつながりました。これから学習を始める方には、まず「話す環境」を作ってみることもおすすめしたいです。

動画を作る上で意識しているのは、楽しさを伝えること

YouTuber として活動する中で、やりがいを感じることは。

せいけ:「『StudyIn』の動画をきっかけに英語を好きになって、学習時間が増えた結果、TOEICのスコアが上がりました!」という報告をいただくのは本当にはげみになります。実際、僕たちがチャンネルを始めたきっかけも「英語学習を続けてもらう」という目標があったからなんです。英語学習が続かないのにはいろいろな要因があるんですけど、大抵は「面白くないから」が一番の理由。だからこそ僕たちは、動画では「楽しさ」を重視することでそれを解決したいと思いました。

アンジー:だからこそ、動画を作る上でも「笑い」や「楽しさ」をとても意識しています。私たち自身が英語学習、そして動画作成を楽しんでいないと、観る人にもそれが伝わらないと思っています。「英語って楽しいものなんだよ」というのを、視聴者の方には感じていただきたいんです。

せいけ:英語学習は筋トレと同じだと思っています。どうしても、日々の地道な積み重ねが必要になるし、それを苦しいと感じている方も多いと思います。だからこそ、「面白い動画を観たくて再生しました」「観た結果、楽しく笑えたし英語も学べました」と自然に学習につながってほしい。「勉強するぞ!」と構えるのではなくて、楽しく動画を観るうちに、英語力が身につくというのがベストですよね。

自分の弱点を知ることで目標が明確になるのもテストの良さ

せいけさんはTOEIC L&Rの最高スコアが850点とのことですが、TOEIC Testsについての印象は。

せいけ:かなりの回数、受験しましたよ(笑)。もちろん、テストを受ける理由は人によってさまざまでしょうし、中には進学や留学、就職にスコアが必要で……という人もいるかもしれない。でもみんなに共通する「テストのいいところ」は、自分がやってきた成果が点数として見えるということだと思うんです。自分の努力が報われたような気分になるし、それが自信につながるじゃないですか。さっきお話しした「成功体験」の一つにもなるし、学習のはげみになるのは間違いないと思います。

アンジー:私も高校生のときによく受けていたんですけど、自分の強みと弱みが客観的に把握できるのが良かったと思います。当時、将来についてはぼんやり「国際的に活躍する人になりたいな」と考えていた程度だったんですが、スコアを見て「やるべきこと」が明確になった気がしますね。

せいけ:スピーキングもそうだよね。日常で英語を話せる環境にいたとしても、つい自分自身が心地よいフィールドにいることが多いから、実はスピーキングにおける自分の弱点に向き合う機会って少ないと思うんです。テストがあると、そういうところに気付くことができるのもメリットだと思います。

英語は「なりたい自分を見つける」ためのツール。あきらめずに続けてほしい。

お二人から、「英語学習を目指す人」に伝えたいことは。

せいけ:僕は英語を学んだことで「人生が変わった」と思っています。もともとシャイで、人と話すのがとても苦手だったので、大学生のときにそんな自分を変えたいと思っていましたが、日常の中ではなかなか難しい。環境を変えなければダメだと思って留学をしてみたら、誰も知り合いがいないわけですから、他人と話さざるを得ない状況でした。そこでまず性格が外交的に変わったんです。それに加えて、海外には自分のやりたいことをストレートに表現している人が多いことに衝撃を受けました。それまでの自分は、他人の意見を気にするようなことが多かったんですけど、自分とは全く違う人達がいて、「自分もこうなりたい」と思ったんですね。僕にとって英語は、「なりたい自分を見つける」ことを助けてくれたツールなんです。

アンジー:英語学習は「鍵」だと思っています。「鍵」で扉を開けた先には二つの景色が広がっていると思っています。一つは、自分の行ったことがない外国に行ったり、日本にいたとしてもそれまで自分が関わってこなかったコミュニティに入ることができたりするという「物理的に世界が広がる」景色。もう一つは、扉の先に一歩踏み出すことで、「自分が知らなかった自分」を発見することができ、それによって見える景色です。それはもしかしたらワクワクする出来事かもしれないし、時には嫌な思いをすることもあるかもしれない。でもそうやって踏み出すことで、今まで知らなった自分を発見できれば、自分自身を好きになることにつながると思います。今英語を学習している方の中には、あまりピンとこない方もいるかもしれません。でも、きっと新しい世界といろいろな体験が待っていて、英語学習はその一歩を踏み出すための「鍵」に必ずなってくれる。だから、あきらめずに続けてほしいなと思います。

『StudyInネイティブ英会話』
株式会社ブルード所属

関西弁の帰国子女アンジー、文法に強い純ジャパせいけが明日から使えるネイティブ英語を配信中の人気英語学習チャンネル。2020年に開設し、2023年7月現在チャンネル登録者数94.3万人。

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