渋谷教育学園渋谷高等学校 貴田さん

―今回のエッセイを書いたプロセスを教えてください

貴田さん:まず最初に、印象に残っている過去の経験を洗い出すところからスタートしました。その次に、それらの経験から何を学んだのか、伝えたいメッセージはどんなことなのかを箇条書きにし、最終的に1つのテーマに絞りました。ライティングの実作業としては、一旦1200文字くらいの文章にまとめ、そこからブラッシュアップを繰り返していきました。時間を置きながら、15回ほど書き直したと思います。微妙なニュアンスによって伝わり方が変わってきてしまうので、使用する単語一つひとつにもこだわりを持ち、よりインパクトを与えられる言葉を選ぶように意識しました。

―エッセイを書く上で一番難しかったことは何ですか?

貴田さん:テーマを決めるためのアイデア出しです。伝えたいポイントが明確になるまで、自問自答を繰り返しました。ライティングの過程で煮詰まった際は、先生にもアドバイスをいただきました。自分だけの力で最後まで完成させるのは、難しかったと思います。

―日頃からライティングの練習はされていたのでしょうか?

貴田さん:学校では毎日英語の授業があり、冒頭10分間でクイックエッセイを書くなどの課題が与えられます。そこでライティングスキルのベースが培われたのかもしれません。もともと英文を書くことは好きで、以前は英語で日記もつけていました。話すこと以上に表現に工夫をもたらすことの出来る点が、ライティングの魅力だと感じています。

―受賞を知った時の感想を教えてください。

貴田さん:まさか自分が受賞するとは思っていなかったので、とても驚きました。表彰式では、他の受賞者や先輩方と直接顔を合わせることができたのはもちろん、審査員の方の講評や日米協会の岡本様のお話などを聞く機会にも恵まれ、大変充実した時間を過ごすことができました。

―これからエッセイコンテストに挑戦する人へのアドバイスやヒントを教えてください。

貴田さん:過去の受賞作をよく読み、どのような点が評価に繋がったのか、何が強烈な印象を残したのかを考えてみると良いと思います。私自身、ほぼ全ての過去受賞作品に目を通し、徹底的に分析しました。エッセイの内容に関しては、体験談をただ羅列するのではなく、メッセージ性にも重点をおくことがとても大切だと思います。その上で細部までこだわりながら手直しを繰り返していけば、より洗練された作品に仕上がるのではないでしょうか。

―最後に、将来の夢や目標を教えてください。

貴田さん:アメリカの大学に進学し、行動経済学を勉強したいと考えています。現段階では社会問題を解決するためのソーシャルビジネスに興味がありますが、具体的にどんな仕事に就くかは、学びながらゆっくり考えていきたいです。

(本記事の取材は2021年2月に行いました。)

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