慶應義塾湘南藤沢高等部 矢野さん

―エッセイのテーマはどのように決めましたか?

矢野さん:中学2年生のときに学校の派遣留学プログラムでアメリカのボーディングスクールに7ヶ月ほど通っていた際に、ライティングの授業で感じていたことをエッセイにしました。留学期間を通し一番印象に残った出来事でしたので、このトピックであれば自分の気持ちを強く表現できると思いました。

―エッセイを書いたときのプロセスを教えてください。

矢野さん:最初に構造やアウトラインを決め、そのプランに沿って書き始めました。最も工夫したのはイントロダクションです。読み手の興味を惹きつけるものにしたかったので、表現が異なるイントロダクションを4つほど準備し、全体を書き終えた後にふさわしいものを選びました。最後にいらない文章や表現を見直し、文字数の調整をしました。費やした時間は約2週間です。

―エッセイを書く上で難しかったことはありますか?

矢野さん:第二次世界大戦などセンシティブな話題も取り入れたため、中立の立場を保ちながら自分の意見を述べることが難しかったです。的確なワードチョイスになるよう意識して書き進めました。状況や詳細を読者にわかりやすく説明することも、想像以上に難しかったです。読み手を飽きさせないよう引用を使ったり、形容詞を用いるなどして工夫しました。

―最優秀賞、日米協会会長賞およびアルムナイ特別賞を同時受賞されました。結果を知ったときにどのように感じましたか?

矢野さん:自分にとって満足のいく作品に仕上がったとは思っていましたが、まさか受賞できるとは想像していなかったので、頭が真っ白になりました。私の作品を選んでくださった審査員の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。両親をはじめ、先生や友達も一緒に喜んでくれました。

―表彰式に参加した感想を教えてください。

矢野さん:表彰式でトロフィーをいただき、ようやく受賞の実感がわきました。審査員の方のお話から学ぶことが多かったです。他の受賞者とも直接お話することができ、大変有意義な時間になりました。

―普段の英語学習について教えてください。

矢野さん:学校の授業で600~800文字程度のエッセイやジャーナルを書いています。スピーキングでは話したいことが咄嗟に出てこないことも多いのですが、ライティングは時間をかけられる分、主張したいことをしっかりまとめられるので自分に向いていると感じています。また最近は、クラシックをはじめとした洋書をたくさん読むようにしています。読書で培った単語や表現のストックが、エッセイライティングにも役立ったなと感じます。

―将来の夢や目標はありますか?

矢野さん:まだ模索中ですが、英語を生かせる職業に就きたいと考えています。大学でも機会があれば留学にチャレンジしたいです。

―最後に、本コンテストに参加を検討している高校生にアドバイスをお願いします。

矢野さん:純粋な気持ちで、楽しみながら書いてみてください。あまり飾りすぎず、自分の意見を率直に述べることが大切だと思います。

(本記事の取材は2022年2月に行いました。)

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