北海道札幌国際情報高等学校 木村 準一 先生

―北海道札幌国際情報高等学校の生徒さんには2014年から毎年、ご応募いただいています。応募を継続されている理由を教えてください。

木村先生:例年、国際文化科2年生の「英語表現」という授業の中で、コンテストへの応募を前提としたエッセイライティングを取り入れています。国際文化科は英語に特化した学科ですので、IIBC高校生英語エッセイコンテストに向けたライティングは生徒の英語表現スキルのレベルアップを図るため、また手法を学ぶという面でも有意義であると感じています。

―どのように指導されたのでしょうか。

木村先生:指導に関しては、私とALTの2名体制で行いました。英語のライティングは日本語と形式が異なりますので、パラグラフの組み立て方からスタートし、パラフレーズなどのテクニックについても少しずつ取り入れていきました。最終的に夏休みの宿題にしましたが、それを併せると正味1ヶ月ほどですね。また生徒同士でペアになって内容を確認し合ったり、お互いの意見を聞き合う時間も設けました。そうすることで自然なインタラクションが生まれますし、互いに切磋琢磨することのできるいい機会になったのではないかと感じます。

―生徒の皆さんは、どのような気持ちで取り組まれたと感じますか?

木村先生:評価対象になることを明言していたことも手伝い、多くの生徒が大変意欲的に取り組んでいました。正直なところ文量も多く、限られた時間の中で仕上げなければなりませんから、タフな挑戦だとは思います。しかし、達成感を得られる良い通過点となったのではないでしょうか。表面的な書き方しかできなかった生徒が長めのセンテンスをかけるようになったり、語彙が増えるなどの変化も起こり、その過程で自信をつけていく姿も多く見受けられました。

―全てのエッセイにネイティブのフィードバックをつけてお返ししております。フィードバックについての感想があれば教えてください。

木村先生:普段は私とALTがペアになりフィードバックをしていますが、それとはまた異なる視点で評価をいただくことができるので、大変ありがたかったです。作品をポジティブに捉え、いいところを取り上げて褒めてくださるので、生徒たちのモチベーションアップにも効果的だと感じました。

―最後に、本コンテストに参加を検討している生徒や先生にアドバイスをお願いします。

木村先生:ぜひたくさんの高校生に挑戦してほしいですね。ライティングは4技能の中でも敷居が高く、文字にして表現すると間違いが明確に分かりますし、レベルの高い単語が求められたり、文構造を知る必要性も出てきます。そういったことを考えると、取り組むのが怖いという気持ちがわいてくるのも分かります。それは恐らく英語学習者であれば、誰もが持つ感情でしょう。しかし、実際に取り組んでみることで得られるものはとても多いはずです。エッセイライティングの基礎や道しるべを学びながら少しずつ進めていけば、最後は必ず完成までたどりつけます。ぜひ前向きに取り組んでみてください。またこれは、我々教員にとっても、大きな学びのある活動だと思います。準備や添削などに手間はかかりますが、同時に生徒たちの成長を見守りながら伴走することができる、素晴らしい機会となるはずです。

(本記事の取材は2022年2月に行いました。)

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