大学生の先輩が語る「受賞後」
~第16回(2024年度)アルムナイ特別賞審査員~

正岡 優一さん

東京大学
法学部(4年)
正岡 優一さん
Yuichi Masaoka

小学生時代を過ごしたベルギーでの異文化体験と、1970年代の米中国交正常化について書いたエッセイ「The Little Ball Moves the Big Ball」で第10回(2018年度)最優秀賞を受賞

矢野 絵理奈さん

慶應義塾大学
法学部(1年)
矢野 絵理奈さん
Erina Yano

中学時代のアメリカ留学を振り返り、固定概念に捉われず正直な意見を伝える大切さを書いたエッセイ「Face the Discomfort」で第13回(2021年度)最優秀賞・日米協会会長賞・アルムナイ特別賞を受賞

横田 卓己さん

立命館アジア太平洋大学
国際経営学部(1年)
横田 卓己さん
Takumi Yokota

中学時代のサッカーのドイツ遠征で、国籍や人種にとらわれない視野を持つことの大切さに気づいた経験を書いたエッセイ「Football-More than a Game」で第14回(2022年度)特別賞を受賞

 

受賞から数年。
未来はどう広がった?

過去に本コンテストで受賞された皆さん。「アルムナイ審査員」という形でまたコンテストに関わろうと思った理由は?

正岡 優一さん

正岡優一さん(以下、正岡)

僕は高校1年生のときに最優秀賞を受賞し、副賞としてイギリスに2週間留学をさせていただきました。その経験が今の自分や進路に大きな影響を与えてくれたものとなったので、大学最後の年に、改めてこのコンテストに関わることで恩返しができたらと思い応募しました。

矢野 絵理奈さん

矢野 絵理奈さん(以下、矢野)

私も高校1年生のときに受賞したのですが、表彰式で当時アルムナイ審査員をされていた大学生と交流する機会をいただき、様々な角度で刺激を受けました。次は自分が高校生の皆さんをインスパイアする側に、と考えて参加しました。

横田 卓己さん

横田 卓己さん(以下、横田)

僕はもともと英語が苦手でしたが、受賞をきっかけに好きになりました。あまり勉強はせず、サッカーばかりしてきた自分が審査員としてコンテストに関わることで、自分と同じような高校生たちの応募のハードルを下げられるのではないか、と思い参加を決めました。

受賞したことで、その後の進路や活動などにどのような影響がありましたか?

正岡 優一さん

正岡

外交に触れたエッセイが評価されたことで「国際的なフィールドで仕事をしたい」という思いが強まり、卒業後の進路選択にも繋がりました。自分は幼少期から現在まで恵まれた環境にいたと感じており、自分が得られたものを、これからは国の制度や基盤をつくる仕事を通して社会に還元していけたらと考えています。

矢野 絵理奈さん

矢野

日米協会会長賞をいただいたことをきっかけに、大学生になってからは日米協会でインターンをしています。日米関係に関する高校生クイズ大会の運営など、様々な形で、もともと興味のあった日米関係についての理解を深めることができています。

横田 卓己さん

横田

英語が苦手だった僕は、受賞で自信を得たのもありますが、それに見合うようにもっと英語力を伸ばそうと努力するようになりました。将来は、大好きなサッカーに関わる仕事をしたいと思っていますが、以前なら国内しか視野になかったのが、世界に出ることへの躊躇がなくなって、今は国外にも視野を広げて活動していきたいと考えています。

独自の視点・感性を活かした
「素直な発見と学び」を評価

審査員として応募作品を読み、どのようなことを感じましたか?

正岡 優一さん

正岡

皆さんの多種多様なエッセイを読んで改めて感じたのは、「異文化コミュニケーション」というのは、様々な形で身近にあるということ。国境や言語を超えたコミュニケーション以外を取り上げた作品には、日常での気づきを詳細に言語化されたものが多く、刺激をもらいました。

矢野 絵理奈さん

矢野

宗教だったりLGBTQだったり、幅広いトピックを高校生ならではの豊かな感性で捉えたエッセイを読むのは楽しい時間でした。上手に文章を書くことより、素直に思ったことを書くことが大切で、結果的にそれがユニークなエッセイとして高い評価を受けるんだろうということも感じました。

横田 卓己さん

横田

最終選考まで残っていた作品の書き手は、小さな出来事や誰かのちょっとした一言から学びを得ることがうまい人たちですよね。そういう人たちってエッセイに限らず、これから社会で活躍していく人たちなんだろうな……と審査する立場になって客観的に思いました。僕もそういう姿勢を取り入れていきたいと感じました。

最後に、応募する高校生にメッセージを。

正岡 優一さん

正岡

たとえ受賞できなくても、参加するだけで自分自身や世の中についての発見を得られるコンテストだと思います。ぜひ、世界を広げるための一歩として取り組んでみてください。

 
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