「第一級の人物」の育成に向けて
生徒の未来に“残る”
英語力を身につけてほしい
~第17回(2025年度)団体部門奨励賞受賞~

横須賀先生と篠原さん

PROFILE

篠原 夕子さん

Yuko Shinohara

明治大学付属明治高等学校3年生。海外の映画・ドラマがきっかけで英語にハマり、現在TOEIC L&R Testは955点で校内1位

横須賀 伴子先生

Tomoko Yokosuka

明治大学付属明治高等学校教諭。主に英語を担当。10年以上前から授業は英語のみで行うなど、時代の先を見据えた指導を取り入れる

 

英語力は、使ってこそ残る

明治大学唯一の直系付属校として、受験勉強を必要としない環境の中、グローバル社会で活躍できる「第一級の人物」の育成を教育方針に掲げる明治大学付属明治高等学校。10年以上にわたり夏休みの課題として本コンテストへの参加を生徒に促し、昨年度開催の第17回においては、2・3年生のほぼ全員480名が本コンテストに応募してくださいました。

横須賀 伴子先生(以下、横須賀)
本校は大学付属校なので、いわゆる「受験のための英語」は重視していません。基礎学力として、TOEIC Listening & Reading Testであれば全員が450点には到達してほしいということで、大学推薦基準の一つに組み込まれています。その上で大切にしているのは、英語を「使える」状態にすること。日本では高校で学んだ内容が「残らない」と言われがちですが、それは実際に使わないから。使えるようにすることで、その学びは初めて人生に残るものになると考えています。その意味で、IIBC高校生英語エッセイコンテストは、生徒にとって、英語を「使う」努力の集大成となる機会。自分の考えを整理して英語で書くという経験は、学校の授業時間中だとなかなか提供しづらいので、非常にありがたいです。

篠原 夕子さん(以下、篠原)
学校の授業では、英語でスピーチをしたりポスターをつくったり、アウトプットの機会が多くて楽しいです。今回のコンテストについては、最初は不安もありましたが、始めてみると普段取り組んでいることと繋がっていて「意外とできるじゃん」と感じられました。点数では測りづらい、自分の英語での表現力やコミュニケーション力を確認する良い機会になりました。

執筆は生徒だけで完結「完璧じゃなくても伝わる」

480名という大人数での参加。本コンテストを、生徒にどのように案内し、先生はどのように関わられていますか。

横須賀
9月が締め切りなので、夏休みの課題として出しています。コンテストでもあるので、私からアドバイスは一切していません。生徒それぞれが募集要項を読んで、自分でエッセイを書き上げてくる。400〜700語というルールは、長すぎず、けれどしっかり考えなければならないのでちょうどいい。テーマも解釈の幅があり、身近な体験から書けるので取り組むハードルが低いと感じます。過去には個人賞を受賞した生徒もいますが、受賞することよりも、英語を「使う」経験をすること自体に大きな意味があると考えています。

篠原
自分の過去の体験をもとに書けば良いということで、思ったよりもスムーズに進み、私は実質3時間くらいで書き上げることができました。完成したエッセイは690語だったので、上限ギリギリ。「最初はこう思っていたけど、こう変わった」という感情の流れをまとめると、自然と400〜700語になるような気がします。

横須賀
提出されたエッセイを見ると、文法やスペルのミスはもちろんありますが、私は気にせず、そのまま応募するようにしています。このコンテストはネイティブの方からのフィードバックが全員にあり、内容を重視してくれるので、「完璧じゃなくても伝わる」という実感を持てて、それで生徒は自信につながったりもしています。ヨーロッパではみんな英語を話せますが、実は文法は間違ったりしている。それでいいということを日本の高校生にもっと知ってもらいたいですね。

篠原
ネイティブの方に伝わったと確認できたのは嬉しかったですね。英語でのエッセイ執筆を通して、自分の意見を世界に届く言葉で伝える楽しさを感じました。将来は、海外でいろいろなバックグラウンドの方と意見を伝え合うような仕事ができたらと思っています。

※本記事の取材は2026年4月に行いました。

 
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