2019年度 表彰式
第11回IIBC エッセイコンテスト表彰式を開催いたしました。
2019年11月9日(土)、第11回IIBCエッセイコンテスト表彰式をホテルニューオータニにて開催いたしました。当日は、審査員、受賞者、過去の受賞者、ご指導いただいた先生、保護者の皆様、約40名の方にご参加いただきました。
参加者全員での記念撮影
最優秀賞を受賞した岩手県立不来方高等学校2年の竹内 彩翔さん
最優秀賞
竹内 彩翔さん
岩手県立不来方高等学校 2年
作品名『Listening to Silence』
苦労した点は、聴覚障害を持つ両親との生活を振り返り、「『音のある世界』と『音のない世界』の2つの世界を結ぶ橋になるためにどのようにならければならないのか?」について繰り返し自問自答したことです。自分が率直に思ったこと、自分がどう変わることができたか、「耳を傾けること」がどれだけ重要なことなのか、書くことによって整理できたと思います。気をつけた点は、”Listening to Silence”つまり「沈黙に耳を傾ける」というトピックと内容の関係性を深めることです。「耳を傾けること」の大切さを自分の変化を通して伝えられるように工夫しました。受賞の報告を聞いた時には、ただただ唖然とし、実感がわきませんでした。友人や先生方も褒めてくれ、自分の頑張りが認められた気がしました。私のエッセイに1人でも多くの方々が共感してくださると嬉しいです。最後に私にこのような機会を与えてくださったコンテストの関係者の皆様、サポートしてくれた不来方高校の松尾先生、僕を生んでくれた両親に深く感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
優秀賞
永富 亜結美さん
広尾学園高等学校 1年
作品名『What Oba-Chan Taught Me』
今回異文化体験について改めて考えた際、高齢化社会の日本で、多くの人に対しても身近な話題である「認知症」を患う祖母とのコミュニケーションの壁を書こうと思いました。審査員の方々のアドバイスを生かし、これからも自分の考えをわかりやすく伝えられるよう、努力していきたいと思います。応援してくれた家族、指導してくださった先生方に感謝いたします。そして、このような貴重な機会を与えてくださったコンテスト関係者の皆様方に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
優良賞
森 えい実さん
不二聖心女子学院高等学校 3年
作品名『How an Overseas Experience Opened My Eyes』
自分の中にあった“海外”に対する勝手なイメージを大きく変えたカンボジアでの海外研修に参加した際に得た学びをエッセイにしました。読み手の興味を引くために複数の具体例を混ぜながら書きました。今後は今回の受賞をバネに言語の壁を越えて自分の意見を物怖じせず発信していける人になれるよう努めていきます。このような機会を下さった先生方、審査員の方々、エッセイコンテスト関係者の方々に感謝申し上げます。
特別賞
楡井 理泉さん
吉祥女子高等学校 1年
作品名『From Coexistence to Better Communication』
急速に国際化が進む団地でのボランティア経験を通して、異なる文化的背景を持つ人たちが共生することの難しさと価値を実感しました。ここでわたしが学んだこと、考えたことをどのようにしたら伝わるか考え、言葉づかいを工夫したり、団地の変化のプロセスを時系列的に表現したりすることを考えました。今回、特別賞として評価していただき大変嬉しく思います。今後もボランティアを続け、学びを増やすとともに、多文化共生社会で役立つ人財になるよう頑張っていきます。ご審査頂いた先生方、御関係の皆様、大変ありがとうございました。
神長 美海さん
クラーク記念国際高等学校 梅田キャンパス 2年
作品名『More than just a problem child』
この度は、特別賞という素晴らしい賞を受賞できたことを、大変光栄に思っております。最近、通学路に外国人の子供をよく見かけることや、外国人労働者の問題が話題になっていたので、私の幼い頃の経験と組み合わせて、今回のエッセイを書かせていただきました。工夫した点は、外国人労働者の人数や現状を、政府が発表しているデータからまとめたことです。今回、エッセイに携わってくれた先生方、表彰式を開いてくださった関係者の方々に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
大村 梨紗さん
浜松日体高等学校 1年
作品名『Outsider』
二度の異文化体験を通じてどんな環境にいても我慢して諦めないこと、思い切って挑戦することの重要性を学びました。一つの文化だけに自分を当てはめず、多くの文化の長所を取り入れて自分を成長させることの大切さを伝えたかったです。ワークショップでは筋の通った文の書き方を学びました。普段感じていたことを文にすることで考えを整理し、自分のあり方を考える良い機会となりました。貴重な経験を与えてくださった皆様に心から御礼申し上げます。この経験を活かして今後も異文化に積極的に触れていきます。
河本 凛子さん
ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 3年
作品名『Instant Ramen』
私にとって、日本のこうした正式なイベントに参加させていただくのは、今回が初めてでした。最初は緊張しましたが、このような素敵なイベントに招待していただき、大変光栄です。このイベントを通して、普段なかなか出会うことが出来ない、様々な分野の方々にお会いすることができ、大変貴重な機会になりました。今後、今回の経験を生かしていきたいと思っています。改めて、ご招待していただきありがとうございました。
若林 加奈子さん
クラーク記念国際高等学校 京都キャンパス 3年
作品名『Is Nature a Museum?』
今回、特別賞という素晴らしい賞を頂けて大変嬉しく思っています。授業の一環として英語でエッセイを書くことになりこのコンテストを知りました。テーマの「異文化交流」から私は環境保全を学んだイギリスでの体験を連想しました。自然保護の仕方の違いが文化の違いにもとずいていることに気づきそれを独自の切り口からエッセイにしました。「自然は博物館か。」という問いが私の自然保護に対する意識を大きく変えるきっかけとなりました。伝えたい事を絞ることで読み手が受け取りやすい文章にすることを意識しました。今回の事を糧にこれからも様々な視点から物事を考え自分の意見を多くの人に伝えていけるよう精進したいとおもっています。
審査員総評
本コンテストの審査員である、公益財団法人AFS日本協会 理事・事務局長 河野 淳子様より受賞者の皆様にメッセージをいただきました。
日米協会会長賞
森 えい実さん
不二聖心女子学院高等学校 3年
作品名『How an Overseas Experience Opened My Eyes』
優良賞とダブル受賞
竹内 彩翔さん
岩手県立不来方高等学校 2年
作品名『Listening to Silence』
最優秀賞とダブル受賞
永富 亜結美さん
広尾学園高等学校 1年
作品名『What Oba-Chan Taught Me』
優秀賞とダブル受賞
日米協会会長賞総評
一般社団法人 日米協会 会長 藤崎 一郎様に代わり、専務理事 岡本 和夫様より総評をいただきました。
奨励賞
表彰式には、獨協埼玉高等学校 Steve Donne先生、エスコラピオス学園海星高等学校 水野 実香先生、本庄東高等学校 Hannah Hughes先生にご出席いただきました。
エッセイライティングワークショップ講師からのコメント
IIBC エッセイライティングワークショップ講師を担当していただいている立教大学 Gene Thompson先生とNerys Rees先生より、受賞者のエッセイについて英語でコメントをいただきました。
第二部 親睦会
親睦会は、受賞者の皆様方、笑顔で楽しそうに、エッセイのこと、海外での生活のこと、将来についてなどお話されていました。
これからもIIBCはエッセイコンテストの実施を通じ、高校生の皆様のライティングをサポートしてまいります。
お問い合わせ
(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 IIBCエッセイコンテスト事務局
TEL: 03-3581-5891(土・日・祝日・年末年始を除く10:00~17:00)
FAX: 03-3581-5970
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