JACET60周年記念イベント
大学英語教育の改善に寄与するJACETのイベントに協賛
2021年10月号

「JACET60周年記念ウィーク」ポスター
2021年8月25日~29日に「JACET60周年記念ウィーク」として、第48回サマーセミナー、第60回国際大会が行われました。IIBCは、JACETの「英語教育の改善と発展に寄与する」という趣旨に賛同し、本イベントに特別賛助会員として協賛しました。この度、JACET会長の玉川大学教授 小田眞幸氏より、これからの英語教育に対する思いを寄稿していただきましたので、ご紹介します。
Reflection and Reconnection:大学英語教育の今後の役割
大学英語教育学会(JACET)が1962年に設立され間もなく60年を迎える。それに先立ち今年の8月には60周年記念ウィークとして第48回サマーセミナーおよび第60回国際大会が行われた。記念ウィークのテーマはReflection and Reconnection、すなわち大学英語教育の60年を振り返り、さらに新たなつながりを見付けていくという意味である。この記念ウィークは大学英語教育の60年を振り返るイベントとして数年前から計画されていたが、実施をあと1年に控えた昨年からの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大はイベントの対面開催をオンライン開催に変更せざるを得ない状況にしてしまっただけではなく、大学における英語教育、さらには教育全般にわたりこれまでのアプローチでは対応できないいくつもの難題を私たちに投げかけた。

大学英語教育学会(JACET)会長
玉川大学教授
小田眞幸氏
大学での英語教育の基本となるものが対面授業であることは長い間当たり前と考えられていた。そしてコロナ禍では仕方なしにオンライン授業が行われ、教える側も学ぶものも、当初は「仮の」もの、だから「不完全」であるという思いがあったようだ。そして双方から「今までと違う」ことによる不安と不満の声が聞かれた。しかしコロナ後の英語教育が以前の形に戻ると思っている人はおそらくいないだろう。
60年の間の技術の進歩は目覚ましく、英語の音声教材はカセットテープからCD、音声ファイル、さらにネットワークのストリーミングへ、またビデオカセットで提示していた映像は、DVD、さらに動画配信となった。スマホが普及した今日、授業中「携帯の電源を切りなさい」と言っていた時代さえ一昔前のように思えるようになり、スマホを利用した学習法の議論も盛んになってきた。こういったテクノロジーの進歩に取り残されないよう、私たちは常時、Reflection (振り返り)を行って英語教育に還元していく必要がある。
テクノロジーと同様にコミュニケーションにおける言語、そしてその1つとして英語の位置付けも60年間で変化を続けてきた。英語が国際コミュニケーションの様々な場面での共通語となった今、ネイティブ・スピーカーの英語を目標とすることはもちろんのこと、「英語さえできれば何とかなる」という考え方も時代遅れになりつつある。大学の英語教育に携わる私たちも、Reconnection、すなわち大学以外の教育現場そして英語以外の言語、さらにこれまで接点のなかった様々な分野と積極的に連携して社会に貢献をしなければならない。
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