英語を実践する場を市民に提供する
「英語が話せるまちSASEBOプロジェクト」
「佐世保暮らし=英語が身につく」を目指して
市の新たな魅力を創出する
国際大学やアメリカ軍基地が所在するなど、国際色豊かな風土を持つ長崎県佐世保市。留学生や永住者、アメリカ軍基地に勤める人々といった、多くの外国人が暮らしています。
同市はその特色を生かし、2017年度より「英語が話せるまちSASEBOプロジェクト」に取り組んでいます。発端となったのは、16年に開催された「地方創生フォーラム in SASEBO」内で行われた、市にゆかりのある事業家3名と佐世保市長によるトークセッション。そこで市長が、地域活性化のために、国際色豊かな風土を生かしたまち作りをしたいと話したことがきっかけで、本プロジェクトが発足しました。
佐世保市教育委員会教育総務部社会教育課の竹藤和馬氏は、「『佐世保暮らし=英語が身につく』という新たな魅力の創出を目指して、市民に対し英語を実践できる場を提供し、グローバル人材の育成を図っています」と語ります。
プロジェクトは、全市民を対象に英語や外国の文化に触れ実践できる環境を提供する「英語シャワー事業」と、子どもたちの教育環境を充実させる事業の2つに大別されます。
英語と外国の文化に触れる機会を提供しグローバル人材を育成する
英語シャワー事業の内容は多岐にわたり、書道や佐世保独楽などの文化体験を通じて国際交流を深めるSasebo Expoや、国際交流大運動会、地域のコミュニティセンターでエクササイズや料理などの講座を通して英語を学ぶEnglishステーション、市内のローカル情報を英語と日本語で発信するSasebo E Channelなどがあります。Sasebo Expoや国際交流大運動会には、市内の高校生らが通訳ボランティアとして参加。語学力にかかわらず、英語や外国の文化に興味がある生徒たちがボランティアを務め、外国人参加者とのコミュニケーションに挑戦しています。
一方、子どもたちの教育環境の充実を図る事業では、市内の全公立小学校の4年生を対象に、市内在住の外国人が学校を訪問し、ゲームなどを通して英語に触れる場を提供するFun English Campや、参加を希望する市内の公立中学校の生徒を対象に、外国人とコミュニケーションをしながら、テーマパーク「ハウステンボス」を散策するChallenge English Campなどが実施されています。
そして、プロジェクトの中で特に注力しているのが、21年度からスタートした「SASEBOグローバルキッズ・チャレンジ」。参加を希望する市内の小学6年生を対象に、英語のゲームや、ファストフード店での注文のロールプレイング、ハロウィンなどのイベント、アメリカやイギリスの歴史や文化、生活について学ぶことなどを通して、楽しみながら英語と外国の文化に触れられるプログラムを実施しています。参加者が積極的に英語を使って質問をするなど、学習意欲が非常に高いこともあり、「将来的にはアメリカ軍基地内にあるフードコートに行って、実際に英語で注文をしてみるといった経験もさせてあげられたら良いなと思っています」と竹藤氏は今後への期待を語っていました。
プロジェクトの反響は上々で、日本人参加者からは、生の英語に触れることができて良かった、初めて外国人の友人ができたといった感想が寄せられました。
今後は、プロジェクトの認知度を高めるべく、情報発信にさらに力を入れていきたいと竹藤氏。また、姉妹都市交流を推進する部局など、他の部局も巻き込みながら、新たな取り組みを創出していきたいと考えているそうです。
地域の特色を生かしながら、市民に英語と外国の文化に触れる機会を提供する、「英語が話せるまちSASEBOプロジェクト」。佐世保市の挑戦はこれからも続いていきます。
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