2023年3月号

    英語力強化に向け14団体が参加
    「English Cup 2022」を開催

    英語学習の必要性を感じつつもきっかけがつかめずにいる方、1人での学習をなかなか継続できない方たち向けに、ワクワク感を持って取り組める複数企業・横断交流型の英語強化合同イベント「English Cup 2022」を開催しました。今号ではその概要を紹介します。

    本大会は、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社ナガセ、IIBCの3法人による共同開催イベントです。

    2020年、21年に引き続き、22年も「English Cup 2022」を開催。非接触型のバーチャル大会で、4カ月間(22年7月~10月)の英語力の伸長を競い合いました。複数の参加団体と合同で取り組むことで、競争意識が高まり、仲間と支え合いながらモチベーションを向上させることができる学びの場として定着しています。

    本大会はTOEIC L&R Test部門と、TOEIC Speaking Test部門で構成され、4~6 人で1チームとするチーム戦、および個人戦で実施。参加者は、期間中に行われるIPテスト、公開テストのいずれかを受験して、過去2 年以内のスコアと大会期間中の最高スコアの伸長度合いを計算し、順位付けを行います。

    今回は、AGC 株式会社、中外製薬工業株式会社、DIC株式会社、DICグラフィックス株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、日立建機株式会社、株式会社ファンケル、株式会社みずほフィナンシャルグループ(社名50 音順)をはじめとした14 団体が参加。表彰式を12月に開催し、盛況のうちに終了しました。

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    WEBセミナー

    2022年7月16日~ 10月16日の間で、東進ビジネススクール講師3名(安河内哲也氏、松本ミチロー氏、ATSU(西方篤敬)氏)により、オンラインのライブ形式でWEBセミナーを行いました。

    【講義内容】
    ●「TOEICスピーキングテストトレーニング」 安河内哲也氏
    ●「TOEICリスニング&リーディングテストトレーニング」 松本ミチロー氏
    ●「英語学習法」「異文化コミュニケーション」 ATSU(西方篤敬)氏

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    TOEIC R L&R Test部門

    チーム平均スコア98点UP
    581点から679点に

    TOEIC L&R Test部門 チーム戦1位(チーム名:通信)

    東日本旅客鉄道株式会社
    電気システムインテグレーションオフィス
    数井 大雅氏/宮下 遥香氏/松浦 基氏/黒田 岳氏

    各自の目標意識が後押しに

    メンバーとのチーム戦ということで自分にプレッシャーをかけてモチベーション高く英語学習に取り組むことができました。日々業務が 忙しいこともありましたが、通勤時間などの隙間時間を利用して学習を進めていきました。テキストを中心に学習を進め、あるテキストは10周はやったと思います(数井氏)。
    オンライン学習サービスやSNS動画を通じて日々英語学習に取り組んで参りました。いつか1人でも海外旅行に行けるようになりたい! という目標に向けて、これからも楽しく学習していきたいと思います(宮下氏)。
    自分が今後旅先で英語に困らないことを目標に学習を続けました。「以前、海外に行った際にもっと英語を話すことができればさらに楽しめたんじゃないか」ということが心残りだったので、継続的に取り組むことができました(松浦氏)。
    毎朝、様々な国の先生とオンラインで会話しています。ニュースを題材として、先生の意見を聞くようにしていて、自分の意見との違いを見つけ楽しんでいます(黒田氏)。

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    TOEIC Speaking Test部門

    スコア40点UP
    100点から140点に

    TOEIC Speaking Test部門 個人戦1位

    みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
    IT本部 第3事業部
    中井 ひろみ氏

    東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がきっかけに

    自身のやる気につながった、スコアの伸び率を競い合うこのイベントに感謝しています。これまでの人生、何度か英語の勉強を試みるも、続かず身につかないことの繰り返しでした。
    東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティアになったことがきっかけとなり、いつもより長く、テレビやラジオ講座を聴いて細々と学習を行っていた頃、このイベントに参加することにしました。
    TOEIC Speaking Test部門とTOEIC L&R Test部門の両方に参加しましたが、スペシャルサポーターによる勉強会が大変役立ちました。
    声に出す重要性を教えていただいたので、毎日10分ほど英会話アプリも使い更に勉強しました。また、基礎力を向上させるために、短期集中で英単語を学習しました。
    そのおかげでやっと少し勉強を習慣づけることができたので、このまま学習を継続し、機会を見つけて仕事や生活での実践につなげたいと思います。

    参加企業の声

    株式会社ファンケル  ファンケル大学教育企画部教育企画運営グループ  荒井 咲喜子氏

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    「一緒にがんばる仲間」の重要性を再確認

    当社は、2018年度に海外事業を成長ドライバーと位置づけ、会社全体でグローバル化を加速していくために、19年度より本格的に英語教育を始めました。マインドセット研修や英語力底上げのためにTOEIC L&Rの受験機会提供を行ってきました。しかし、中には英語学習への意欲はあるものの、スコアが上がらず途中で挫折してしまう社員もいました。もっと会社全体で「一緒に英語学習をがんばる」風土が醸成できるイベントの実施を検討していたときにIIBCの担当者の方から「English Cup 2022」のご案内をいただき、参加しました。英語学習は個々の努力がもちろん大切ですが、お互いに声を掛け合い、挫折しそうになったときには悩みや学習法の共有ができる「一緒にがんばる仲間」の存在はやはり大きいと実感しました。特に協調性を大切にする当社社員には、チーム戦がモチベーション向上に寄与したと感じています。今後もこういったイベントを通じて、会社全体で「一緒にがんばる」風土を醸成し、英語力の底上げをしていきます。

    共同開催企業・団体からのメッセージ

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    株式会社みずほ
    フィナンシャルグループ

    人材・組織開発部 キャリアデザイン室 キャリア開発チーム
    半澤 美友氏

    「English Cup」は、グローバル化に向けた意識の醸成と、英語学習者の裾野拡大やレベルの向上を目的として、2014年度に〈みずほ〉で立ち上げた英語力強化イベントです。
    20年度より、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会様・株式会社ナガセ様との共催の下、10社以上の団体の皆様にご賛同いただき、企業の垣根を越えて競い合う企業横断型イベントとして、今年3度目の開催ができました。
    今回、参加者の交流会やスペシャルサポーターである安河内先生に英語学習について直接相談できる会の新設など、参加者同士の交流機会を増やしました。
    語学学習における孤独さや継続の難しさに悩んでいる方にとって「English Cup」は、所属の枠組みを超え、共にがんばる仲間と励まし合いながら集中して学習できる絶好の機会です。互いの存在を意識することが、各々の英語力向上にもつながることを実感し、イベントの開催意義を改めて知ることができました。
     

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    株式会社ナガセ
    東進ビジネススクール本部

    英語教育推進部
    後藤 尚子氏

    当社は、みずほフィナンシャルグループ様の英語研修を担当しており、これまでに全受講生のTOEIC L&Rスコアの平均で、内定者の方は約120点、従業員の方は約190点伸長するという研修を一緒に行っております。本イベントの運営に携わり、「講師陣が自慢の東進」として、実力派講師によるWEBセミナーや定期的な激励メッセージ提供など、参加者の皆さんのモチベーションを上げるサポートをしました。
    WEBセミナーを担当した安河内哲也講師・松本ミチロー講師・ATSU講師の3名は受講生から絶大な人気のある講師ですが、今回も参加した皆さんより「英語の学習法が分かった」「スピーキングテストをもっとたくさん受験しようと思った」「グローバルに活躍する仕事をしたくなった」などのお声を多数いただきました。
    今年度は新たに、会社の垣根を越えて受講生間の交流ができる「WEB懇親会」を行いました。安河内哲也講師も交えたブレイクアウト形式で、同じ英語学習をする仲間同士で、励まし合える機会になりました。
     

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    一般財団法人
    国際ビジネスコミュニケーション協会

    IP普及ユニット
    法人普及チーム
    村田 丈紘

    「English Cup」において、当協会はIPテストの実施・運営サポートなどを通して参加企業様を支援させていただいております。
    英語学習にアセスメントを活用することで現在地が把握でき、学習進捗がスコアとして見える化できることで学習モチベーションの維持・向上につながり、より効果的に学習を進めることができると考えております。
    本イベントでは、スコアアップを競い合うだけではなく、学習モチベーションを向上させる仕組みが取り入れられております。WEBセミナーや交流会はもちろんですが、期間中に中間報告(途中経過)を共有することで参加者同士の刺激にも活用いただいております。
    これまでの傾向と比較すると、「TOEIC L&R Test部門」だけでなく「TOEIC Speaking Test部門」の参加者数が増えてきており、企業や従業員の皆様の中で、英語発信力向上や実践的なコミュニケーション力強化に関心が高まっている機運が感じられました。

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