俳優
森迫 永依さん
1997年千葉県生まれ。2002年から子役として活動し、ドラマ「あした天気になあれ。」(日本テレビ)や「新しい風」( TBS)など数々の作品に出演。06年には実写版「ちびまる子ちゃん」で主役のまる子役を演じてブレイク。以降、ドラマ「幽かな彼女」( 関西テレビ)、「逃亡医F」「紅さすライフ」(ともに日本テレビ)やバラエティなど、幅広く活躍している。特技は英語(TOEIC L&R970点)、韓国語、中国語。
子役でデビューしてから、実写版「ちびまる子ちゃん」で主役のまる子役を演じるなど、多数の映画やドラマ、CMなどに出演されている俳優の森迫永依さん。高校生のとき、交換留学生に話しかけられなかったことがきっかけで、英語を絶対に身につけようと、英語漬けの日々を送られたそうです。
ライフスタイルを広げ人生を豊かにしてくれる
英語はわたしの宝物
得意だと思っていた英語が話せなかった悔しさを力に
小さい頃から、外国語が身近にある環境でした。母は中国人で、学生時代に努力して英語を身につけていて、自分の娘にも語学が得意になってほしいと、幼い私に中国語や簡単な英語でよく話しかけてくれました。そうしたベースがあって、中学の英語は努力しなくてもある程度理解できたので、自分は英語ができるのだと思っていました。中学3年生くらいになると授業も難しくなってきて、成績が少し下がることもあったのですが、気にはしませんでした。
高校に進学して1年生のときに、クラスに交換留学生が来て、英語がペラペラの友達はすぐにその子と打ち解けて、楽しそうにおしゃべりをしていました。自分も英語が得意なつもりだったので、その子に話しかけたかったのですが、いざ話そうとすると全く英語が出て来ません。思ったことを1つも伝えられないのです。
友達はできるのに、どうして私はできないのだろう。自分の中にあった、英語に対する漠然とした自信が砕かれました。今まで英語にちゃんと向き合わず、中途半端な学習しかしてこなかった。そのせいで目の前にいる留学生の子と友達になれないし、興味があっても何も知ることができない。それが本当に悔しくてショックでした。
この経験をきっかけに、私は絶対に英語を身につけようと心に決めました。そして英語に力を入れている大学のAO入試を目指し、高校2年生の春から徹底的に英語の学習を始めたのです。
自分なりの学習法で4技能をバランスよく伸ばす
受験英語に特化した塾に通いながら、自分で工夫した方法で学習を進めました。まず、文法の本を最初から最後まで読んで、しっかり基礎を固めます。それと並行して、受験用の英単語を毎日100語ぐらい覚えていきました。ポイントは、出てきた単語の類義語や反義語を調べて一緒に覚えること。そうすることで効率よく語彙を増やせるし、1つのことを言うにも表現の幅が広がるので、これはお勧めです。
次に、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれの課題を考え、1週間のスケジュールを立てました。
リーディングは海外のニュースサイトを読み、リスニングは主に英語のプレゼンテーションの動画を聞いて、分からないところは後からスクリプトを確認します。リーディングやリスニングは、インターネットに無限のリソースがあふれているので、自分が興味を持てるコンテンツを探してうまく利用すればいいと思います。
ライティングとスピーキングは、アウトプット量を多くすることが第一なので、意識的に時間を取るようにしました。例えば「グローバルウォーミングについてどう思うか」といったトピックを決めて文章を書き、塾や学校の先生をつかまえて添削してもらいました。
スピーキングはとにかく英語を声に出す機会を作って、先生に話しかけたり、学校で友達と英語だけで話したり、独り言も英語で言っていましたね。
語学は1、2か月の学習で習得できるものではありません。長く続けていくためには、英語学習の中に自分が楽しいと思えるポイントを見付けることが大事です。私にとってはそれが、映画やドラマを観ることでした。特に「ハリー・ポッター」が大好きで内容も知っているので、字幕なしで聞き取りをしてみたり、スラングの言い回しをメモしたりして、工夫しながら楽しく学習していました。
英語は選択肢を広げ世界を広げてくれる
学校や塾以外に毎日8時間以上学習して、高校の2年間はまさに英語漬けの日々でした。でも、やればやった分だけ実力になって自分に返ってくるのが分かるので、とにかく楽しかったです。定期的に外部テストを受けて、点数が上がるのを見るのがモチベーションになりました。こうして夢中で学習を続けた結果、高校3年生の終わり頃には日常生活に困らないほどの英語力が身につき、大学も目指していた学部より、さらに高い英語力を必要とする学部に合格することができたのです。
大学在学中、アメリカに1年間留学したのも大きな経験でした。初めは自分が日本人だから、英語は母語じゃないからという引け目があってうまく話せなかったのですが、英語しか伝わらない相手と必死にコミュニケーションして人間関係を築いていくうちに、そんなコンプレックスは消えていました。帰国するとき、イギリス人の学友に「1学期と比べて本当によく話すようになったよね」と言われて、なんだかうれしかったです。
英語ができるようになって気付いたのは、自分はまだまだ知らないことがいっぱいあるのだということ。日本語で得られる情報は、世界の中で見たらほんの一部なんです。英語のニュースなどに触れることで、今起きている時事問題を英語話者はどう考えているのかとか、海外から日本はどう見えているのかといったように、1つの物事を多角的な視点で見られるようになりました。それから、ライフスタイルの選択肢がとても広がった気がします。英語が話せれば、老後は海外で暮らそうかなんて考えることも自由なのです。ほかの国の文化や価値観を知ることもできるし、世界中に友達も作れる。英語はただの学習対象ではなく、人生を豊かにしてくれる宝物です。
英語力を身につけたことで、海外制作ドラマのオーディションを経験することもできました。現場の雰囲気や作品への取り組み方など、日本とはまた違った感じがあって、とても新鮮で刺激的でした。いつかは英語を使って、海外の作品に参加できたらいいなと思っています。それが今の目標ですね。
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