HISTORY
沿革
昭和52
北岡靖男が米国ETS(Educational Testing Service)にTOEICテストの開発を依頼
TOEICテスト創設者
TOEICテストは、とある人物の強い想いから誕生した。その人物こそが、北岡靖男である。北岡は1951年にTime Inc. に入社。1970年代には、語学力を活かして、海外でも活躍するようになる。日米財界人会議のアドバイザーとして交渉の現場に立ち、英語によるコミュニケーション能力を客観的に測定する「モノサシ」の必要性を痛感する。この問題意識が、「TOEICテスト」開発の出発点となった。1974年にはTime Inc. を退社し、株式会社国際コミュニケーションズ(ICI)を設立した。
TOEICテストの開発にあたり、北岡は1977年から翌年にかけてアメリカのテスト開発機関であるETS(Educational Testing Service)を何度も訪れ、交渉を重ねた。当時、ETS側の担当者であったプロテゼ・ウッドフォードは、北岡の並外れた熱意と粘り強さに心を動かされ、「世界共通のテスト」という斬新な構想に強い関心を示し協力を申し出た。これが、TOEICテストの誕生へとつながっていくのである。
北岡を支えた2人
●渡辺弥栄司
北岡靖男とともにTOEICテストの実現に尽力したのは、渡辺弥栄司であった。渡辺は、49歳の若さで通商産業省(現経済産業省)を退官、日中間の経済的および文化的交流を支援する目的で「日中経済協会」を設立した。渡辺は後に北岡と出会い、日本のビジネスパーソンの英語能力向上について意気投合し、以降日本でのTOEICテスト実施や財団の設立に向けて奔走した。
●三枝幸夫
もう一人のキーパーソンが、北岡とともにTime Inc. に勤務していた三枝幸夫である。三枝は、高校の教員や、出版社の編集部に勤務し、そのほかスタンフォード大学において日本語を教えるなどの多彩な経験を持つ。その後、(株)国際コミュニケーションズ編集長、早稲田大学教授などを歴任した。TOEICテストの開発において、北岡にETSに依頼するよう助言したのは三枝であった。テスト開始後は受験者データの分析に力を注ぎ、TOEICテストの信頼性と発展を支える重要な役割を果たした。


昭和54
第1回TOEIC公開テストを札幌・東京・名古屋・大阪・
福岡で実施、受験者数2,773名
財団法人世界経済情報サービス(WEIS)内に、TOEIC
運営委員会を設置
1979年、通商産業省(現、経済産業省)が管轄する財団法人世界経済情報サービス(WEIS)内に、TOEIC運営委員会が設置された。
北岡靖男はこの時、TOEIC運営委員会委員長に就任した。
1979年9月に公開テストの受験者募集が開始され、TOEIC運営委員会は朝日新聞への広告出稿や書店での告知など、広報活動を展開した。
その結果、同年12月2日に記念すべき第1回TOEIC公開テストが実施され、全国5都市で2,773名が受験した。

昭和55
TOEIC LPI(Language Proficiency Interview)開始
TOEIC Newsletter創刊
スピーキング能力のより厳密で詳細な評価を目的として、TOEIC公開テストの730点以上のスコア取得者に受験資格が与えられるTOEIC LPI(Language Proficiency Interview)。
インタビュアーとの1対1のフリーカンバセーション方式で進行するインタビュー・テスト。
毎回、公開テスト終了から約2か月後に東京と大阪で実施された。
※LPIは2010年に終了


昭和56
TOEIC団体特別受験制度(IPテスト)開始
個人で受験する公開テストとは別に、企業や団体内で任意に実施日程を決定し実施できる団体特別受験制度(Institutional Program) を開始した。
これにより、団体担当者が企業や団体内の社員の英語力を正確に把握することができ、TOEICテストの実施が拡大していった。

昭和61
財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)を千代田区永田町に設立
TOEIC公開テスト年間受験者数10万名達成

昭和62
TOEIC IPテスト年間受験者数10万名達成
平成2
TOEICテスト累計受験者数 132万名
平成7
長野オリンピック(1998年開催)の語学ボランティアにTOEICテスト採用

平成12
TOEICテスト公式問題集発売
TOEICテスト累計受験者数 770万名

平成13
TOEIC Bridge公開テスト開始
TOEICテストの受験者数は年々増加し、2000年には年間受験者数が100万人に達した。
コミュニケーションのレベルが異なる受験者を同一の試験で評価できる点がTOEICテストの特色であった。
一方で、TOEICテストは10~990点で初級から上級までの英語力を測定するため、英語学習の初級・中級者には難易度が高い設問も含まれており、受験にハードルを感じる人も少なくなかった。
こうした課題を解決するため、ETSとともに1999年5月、TOEIC Bridgeの開発が始まり、2000年1月にプロトタイプが完成した。
その後、インタビューやアンケート、パイロット版による検証を経て、2001年11月にTOEIC Bridgeが正式に開始された。
TOEIC Bridgeは、文字通りTOEICテストへの「架け橋」として位置づけられ、段階的な英語学習を可能にした。

平成18
TOEICテストリニューアル
第1回TOEICテストから25年が経過した2004年頃、コミュニケーション環境の変化に対応するため、TOEICテストの改訂が進められていった。
ビジネスシーンにおいて英語を利用する機会が増え、さらに1990年代後半にインターネットが普及し、新たなコミュニケーション手段が広がったことが、見直しの要因となった。
時代に即したテストの開発が模索され、2006年5月から新たな形式のテスト(TOEICテストニューバージョン)が開始された。

平成19
TOEICスピーキング/ライティング公開テスト開始

平成20
TOEICスピーキング/ライティング団体特別受験制度
(IPテスト)開始
平成21
第1回 TOEICエッセイコンテスト(現 IIBC高校生英語エッセイコンテスト)開催

平成22
TOEIC LPI終了
TOEIC Program累計受験者数2,407万名
平成23
第1回グローバル人材育成フォーラム開催
GLOBAL MANAGER創刊

平成24
一般財団法人国際ビジネスコミュニケ-ション協会に移行
第1回地球人財創出会議開催

平成26
IIBC NEWSLETTER創刊

平成28
TOEICテスト出題形式一部変更
TOEIC Program各テスト名称変更
2006年のTOEICテストニューバージョン以来、2015年にも出題形式が変更された。
2015年11月に開催された「TOEIC Test Updates」発表会において、出題形式や内容変更の背景が説明された。
この時期に普及したチャットやインスタントメッセージなど、実際のコミュニケーション場面が問題に反映された。

平成29
IIBC AWARD OF EXCELLENCEを新設
TOEIC L&R800点以上(リスニング375点以上・リーディング425点以上)かつTOEIC S&W(スピーキング160点以上・ライティング170点以上)を取得した方を表彰する制度を開始。

平成31
TOEIC Bridge Test 2技能から4技能測定のテストへ
リデザイン
TOEIC Listening & Reading 公式eラーニング提供開始

令和2
TOEIC Program累計受験者数4,904万名
令和3
TOEIC 公式eラーニング 基礎編 Listening & Reading提供開始
10月19日を「TOEICの日」として一般社団法人日本記念日協会より認定

令和4
「TOEIC公式コンテンツ by IIBC」アプリ公開

令和5
第1回IIBC大学生英語スピーチコンテスト開催

令和6
「TOEIC公式教材」アプリ公開
TOEIC Program累計受験者数5,799万名

令和7
東京都中野区へオフィス移転
IIBC海外インターンシップ支援制度開始

