2018年11月号

  • 通訳
  • ボランティア
  • TOEIC L&R

「感謝と友情」をテーマに大会を通じて神戸の魅力を世界に発信

今年で8回目を迎える神戸マラソンは、「感謝と友情」をテーマに毎年2万人が参加する国内でも有数の市民参加型マラソン大会です。現在では約1200人の海外居住のランナーが参加しています。海外からのランナーをサポートする通訳ボランティアなどの話題を中心に、神戸マラソン実行委員会事務局の渡邊智明氏、萩岡徹氏にお話を伺いました。

神戸マラソン実行委員会事務局

総務部長 渡邊 智明 氏 / 競技運営課 萩岡 徹 氏

「感謝と友情」がテーマ


 渡邊氏

 

神戸マラソンは、1995年の阪神・淡路大震災からの復興と、ここにいたるまで「手を差し伸べていただいた国内外の人々や地域へ感謝の気持ち」を表明する大会として、「感謝と友情」をテーマに2011年11月に始まりました。奇しくも大会準備中の同年3月には東日本大震災が発生したこともあり、国内外のさまざまな被災地に「エール」を送る大会としても位置づけています。
11月18日(日)に開催される第8回大会は、国際陸上競技連盟のロードレースの格付けで「ブロンズラベル」を取得し、また、マラソンに挑戦する人すべてを応援するマラソンチャレンジカップにも参加することで、ランナーにとって魅力ある大会にすべく前進しています。

ボランティアは「コミュニケーター」


萩岡氏

神戸マラソンには毎年2万人のランナーが参加し、そのうち約1200人が海外居住のランナーになります。この規模の大会を成功させる上ではボランティアの存在が非常に重要です。第8回の今回も約7200人のボランティアに参加いただき、このうち外国語対応を含む通訳ボランティアは120~130名を予定しています。
ボランティアの役割としては、受付・インフォメーション、沿道でのサポートなど。通訳ボランティアの方々には、特に外国語対応が必要な受付・インフォメーションや救護所などで集中的にサポートをお願いしています。
通訳ボランティアは、語学の目安を設定しており、英語ではTOEIC Listening & Reading Testのスコア(通訳レベル:700点/日常会話レベル:400点)を一つの基準としています。通訳ボランティアのうち約9割が英語を通訳時の使用言語として挙げています。


 渡邊氏

 

私たちはボランティアの方々に、お願いしたそれぞれの役割とともに、ランナーと積極的に関わって神戸マラソン、そして神戸という街の魅力を伝えるコミュニケーターとしての役割も期待しています。外国人ランナーにとっては、通訳ボランティアの方の印象が、神戸マラソンそして神戸の街の印象になると言っても過言ではありません。大会では、通訳をするだけではなく、ホスピタリティや熱い思いをもってコミュニケーションを取っていただいているボランティアの方が多く、嬉しく思っています。

大会をささえるボランティアと大会の成功を


萩岡氏

スポーツ大会は「する」「みる」、そして「ささえる」ものだといわれています。「ささえる」を担うボランティアは、「与える」だけだと思われがちですが、「得る」ものも少なくありません。特に通訳ボランティアは海外のランナーとの触れ合いや、通訳ボランティア同士のリレーションシップなど、日常の生活ではできない経験をすることが可能です。


 渡邊氏

 

大会後、ボランティアの方から「ありがとう」と言われる事務局のスタッフも多く、こちらも感謝の気持ちでいっぱいです。この大会はボランティアの方の力なくしては、成功はあり得ません。第8回神戸マラソンもボランティアの方々と一緒によい大会をつくっていきたいと考えています。

神戸マラソン 通訳ボランティアの声


神戸マラソン 通訳ボランティア 武内 福子さん

神戸マラソンには、第1回からボランティアとして参加しています。第8回はグループのリーダーとして参加予定です。私たちのグループは、幅広い年齢層で、同大会のボランティアリピーターの方も多く、一緒に活動できることを今から心待ちにしています。
ボランティアを始めたのは、人と話すこと、接することがすごく好きだったから。普段から道で外国人とお会いすると、“Can I help you?”と自分から声をかけに行ったりしていました。

ボランティアをする上で大切にしていることは3つあります。まずは、自分のコンディションをキープしておくこと。健康で元気でいることがとても大切だと実感しています。そして、一緒にボランティアをする仲間を大切にすること。いいことをしている方がいたら、その方から学ぶ姿勢を常に心掛けています。最後に、外国人ランナーと接する際には笑顔を忘れないこと。
ボランティアを通して新しい人に出会え、楽しい時間を共有できることは最大の醍醐味です。また自分が海外に行った時、見知らぬ人にヘルプをしてもらえたらすごく素敵な思い出として心に残ります。日本では私がヘルプをできる人でありたい。ボランティアは、そういった意味でも最適な機会だと考えています。