当協会の中核事業であるTOEIC Programは、今年で40周年を迎えます。
本特集ではその軌跡とともに、企業での英語研修や学校における英語教育の変遷を振り返りながら、新たな英語学習の方向性について探求していきます。
- TOEIC Program
40周年を迎えるにあたり
TOEIC Programは、1979年12月の第1回TOEIC L&R公開テスト実施から、今年で40周年を迎えます。これもひとえに、皆様方の長年にわたるご支援の賜物です。この場をお借りし、改めて厚く御礼申し上げます。
TOEIC L&Rがスタートした頃は、国際化が進む中、日本人も英語によるコミュニケーション能力を身に付けなければならないという機運が高まっている時でした。しかし当時は、知識や教養を問う英語のテストはあったものの、実際のコミュニケーション能力を測るものは存在していませんでした。たとえ英語でのコミュニケーション能力を高めようとしても、どのように目標を立て学習を進めていけばいいのか、その道しるべとなるものもありませんでした。
このような状況の中、英語によるコミュニケーション能力を客観的に評価し、その評価をスコアで表示することで、目標設定に活用しやすいモノサシとなる英語テストの開発を、米国の非営利団体Educational Testing Service(以下、ETS)へ依頼し、誕生したのがTOEIC L&Rです。81年には、企業・学校などの団体単位で実施できるTOEIC L&R団体特別受験制度がスタート。以降、英語によるコミュニケーション能力の向上を支援し、IIBCの基本理念である「人と企業の国際化」の推進を実現するため、TOEIC Program事業、出版・ラーニング事業、グローバル人材育成プログラム事業を展開してまいりました。
私が事業に参画した89年の年間受験者数は約26万8,000人で、TOEIC L&Rの認知度は決して高いものではありませんでした。そのため、様々な企業・団体様を訪問し、TOEIC L&Rを受験する意義やテストの特長をお伝えさせていただきました。その際、皆様からいただいたご支援やご賛同の言葉が、つい先日のことのように思い出されます。
98年に長野オリンピック・パラリンピックが開催された時、語学ボランティアの英語力を測るテストとしてTOEIC L&Rが採用され、現地の皆様のご協力のもと大会開催前にテスト会場を設置し、毎週のようにテストを実施したことも印象深い出来事です。そしてこの頃から、より多くの方々にTOEIC L&Rが認知されるようになり、受験者数も伸びていきました。
第1回公開テストから40年を経た現在では、グローバル化やICT(情報通信技術)化の進展に伴い日本社会や日本企業を取り巻く環境が大きく変化し、英語を用いたコミュニケーションが必要になる場面は飛躍的に拡大しています。TOEIC Programは、今では全国80受験地で公開テストが開催され、年間受験者数は約260万人、世界160カ国、700万人の方々にご受験いただくほどに広がりを見せています。こうした中、テストについて徹底した品質管理を行い、信頼性、妥当性、公平性の維持に努めております。また時代のニーズにあわせて、TOEIC Testsへの架け橋となる初中級者向けのTOEIC Bridge Testsや発信力を測定するTOEIC S&Wという新しいテストの導入や、テスト内容の見直しを絶えず行っております。そして、今後もICTやAI(人工知能)などの最先端技術を用いたテストの開発に取り組んでまいります。
TOEIC Programが普及した中で、これまで蓄積したデータや豊富な活用事例をもとに、引き続き日本人の英語コミュニケーション能力の向上に貢献していきたいと考えております。また、グローバル社会で活躍していくためには語学力だけではなく、多様性や異文化を包含できる人間力、コミュニケーション能力、リーダーシップなどの資質を備えることが重要です。そのための気付き・学びの場としての各種イベントの実施や情報発信にも注力してまいります。
受験者の皆様にはTOEIC Programの先に無限の可能性と夢があります。そして、私たちにはその夢の実現のお役に立ちたいという想いがあります。引き続き変わらぬご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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TEL: 050-1790-7399
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