IIBC高校生英語エッセイコンテスト
新しいテーマに込めた思い

2022年7月号

理事長(審査員長)大橋 圭造

一般財団法人
国際ビジネスコミュニケーション協会
理事長(審査員長)
大橋 圭造

IIBCでは、2009年度より「IIBC高校生英語エッセイコンテスト」を開催してきました。将来グローバルに活躍するであろう高校生の皆さんに、異なる文化を持つ人々と関わりあうことの大切さを考える機会や、自分が考えたことを英語で表現する場の提供を狙いとしています。

21年度までは、エッセイのテーマを「私を変えた身近な異文化体験」としてきましたが、22年度は「身近な異文化体験 ~コミュニケーションを通じた響きあい~」に変更しました。テーマの中に「響きあい」という言葉を盛り込んだのには、ある思いがあります。

私たち一人ひとりは、育ってきた環境も違えば、ある事象に対する感じ方や価値観も異なります。文化や習慣、言語が異なる海外の方と接するときには、その違いはより大きくなります。

そうした場面で必要なのは、相手のバックグラウンドを理解するように努めながら、こちらのバックグラウンドについても、相手に伝える努力をすることです。さらに一歩踏み込んで、相手の生き方や考え方を深く理解すれば、それに触発され、自分自身の生き方や考え方も、大きく変わることがあります。そのとき、おそらく相手もこちらに触発されて、何らかの変化を遂げているはずです。これが、相互触発による「響きあい」です。

グローバルな場面で、様々な価値観を持つ人たちとコミュニケーションを取りながら、より良く、より深い関係を築いていくためには、この「響きあい」の瞬間をどれだけ作れるかが大切になると私は考えています。

昨年までのエッセイコンテストにおいても、「響きあい」を描いた作品は数多く見られました。そのような中、テーマ変更を行ったのは、高校生の皆さんに「響きあい」の大切さをより強く意識してほしかったからです。

「響きあい」が重要なのは、日々グローバルな場面で様々な対応を求められている私たち大人も同じです。コミュニケーションとは、相手に合わせて自分をおさえることでもなければ、こちらの要求を一方的に相手に押し付けることでもありません。高校生のみならず、多様な他者と響きあえる関係を構築できる力を持った人材の育成に貢献することは、IIBCの重要な役割であると考えています。

IIBCは2022年も、一般社団法人 日米協会協賛・米国大使館後援のもと、「第14回 IIBC高校生英語エッセイコンテスト」を開催いたします。21 年は、本選に140 校・218 作品、奨励賞に39 校・1,753 作品のご応募をいただきました。
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