学生を対象に世界へ目を向けるきっかけを提供
グローバル人材育成プログラム (GHRD事業)

2022年7月号

学生向け グローバル・ビジネス・ウェビナー

IIBCは2月17日と3月17日に、グローバル人材育成プログラム(GHRD事業)の一環として、「学生向け グローバル・ビジネス・ウェビナー」を開催しました。

かねてよりグローバル人材育成プログラムでは、IIBCの基本理念「『人と企業の国際化』の推進」の下、グローバルに活躍する方の講演や、インタビュー記事を通じて情報提供を実施。

TOEIC Programの受験や英語学習によって身につけた力を活用する場やチャンスが、世界にはたくさんあることを知ってほしいという思いで取り組んでまいりました。

一方、昨今では新型コロナウイルス感染症の流行によって、留学をはじめとした国際交流の機会が大幅に減少するなど、学生の皆さんを取り巻く環境が大きく変化しています。

そこで、学生の皆さんが世界へ目を向けるきっかけとなる場を提供しました。

第1回・第2回となる今回は、対日投資の促進や農林水産物・食品の輸出、中堅・中小企業の海外展開支援などに取り組む独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)より、二宮美穂さんと島田英樹さんに、それぞれご登壇いただきました。
各回とも大学生を中心に約200名の方に参加していただき、終了後のアンケートでも、「日本や世界のために仕事をしたいと改めて強く思った」「海外と日本をつなぐ仕事が多いことを知り、選択肢が広がった」といった声が多く上がるなど、実りのあるものになりました。

お二人のウェビナーは、公式サイトに期間限定で掲載しておりますので、是非ご覧ください。今後もIIBCは本イベントを継続して実施し、学生の皆さんに対して、世界に向けて一歩を踏み出したくなるような情報を発信してまいります。


本イベントへのご登壇にご協力いただける、またはご興味のある企業・団体の方は是非お問い合わせください。
お問い合わせ先: IIBCマーケティング本部 GHRD室

第1回 海外を舞台に働くフィールドは数多くある

二宮 美穂さん
独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) 総務部総務課 兼
デジタルマーケティング部 プラットフォームビジネス課 課長代理

私は大学卒業後、ジェトロに入職し、現在は日本の農林水産物・食品の輸出支援や中堅・中小企業の海外展開支援などを担当しています。日本の商品を扱いたい海外のECサイトと日本企業をマッチングするWebサイトの運営などが主な業務です。 留学経験もない私が海外に目を向けたのには、造園業を営む父の存在が関係しています。イギリスのある園芸ショーで、父がゴールドメダリストになりました。それまで私は日本庭園の魅力が分からなかったのですが、海外で認められたことで、日本文化を誇りに感じたのです。それから、日本の良いものを海外の人たちに紹介したい、そして日本の人たちに自信を持ってもらいたいと考えるようになりました。

ジェトロに入職後、特に英語の面で転機になったと感じているのは、初めての海外出張です。出張先のシンガポールでは、聞き慣れないアクセントだったこともあり英語を聞き取ることができませんでした。私自身、それなりに英語は話せると思っていたので落ち込みましたが、英語を流ちょうに話すことだけが目指すところではないと思い直しました。大局的に見て、自分にできることは何かを考えるきっかけになった貴重な思い出です。

世界を舞台に働く中では、英語が母語ではない人と話す機会も多くあります。英語はあくまでもコミュニケーションツールなので、相手に分かりやすい言葉を選ぶなどの配慮が大切だと考えています。

ジェトロの利用者は約14万社、40万人ほどで、これから更に増えると言われています。学生の皆さんが思っている以上に、海外を舞台に英語を使って働くフィールドは多くありますので、是非学びを止めることなく、皆さんの力で日本を成長させていってくれたらと思っています。

第2回 皆さんの力でこれからの社会を作っていってほしい

島田 英樹さん
独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) イノベーション・知的財産部
スタートアップ支援課 課長、立命館大学客員教授

私は現在、日本のスタートアップの海外展開支援などに携わっており、アクセラレーターやVC(ベンチャーキャピタル)などの専門家と組んで、スタートアップのビジネスモデルのブラッシュアップや、ビジネスマッチング・資金調達のサポート・ネットワーキングなどを行っています。更には、次世代のイノベーター・起業家を育てる事業にも取り組んでいます。

「VUCA」という言葉を御存じでしょうか(「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った言葉)。この言葉が表すとおり、現在様々なイノベーションによってビジネスや社会の在り方が劇的に変化しており、ビジネスモデルにも大きな変革が求められています。スタートアップはスピード感があり、斬新なアイデア・技術で変革を起こしていく存在であり、この移り変わる時代に次世代の経済成長の中核を担う存在です。事実、企業価値を表す指標の1つである時価総額の世界ランキングを見ても、2022年5月時点で上位10社の内6社がスタートアップから始まった企業です。

スタートアップやエコシステムにおける日本の立ち位置は、現在のところ世界の中で決して高いとは言えませんが、これからは市場、人材、資金の獲得などで海外を視野に入れることが不可避です。日本企業の海外展開はこれからも増加傾向にあるはずですし、海外に関心を持つ人もまだまだ増えると思います。

スタートアップの世界では「DAY1から海外に」と最初から海外を目指すことを意識する言葉があります。また海外展開をするスタートアップの経営者が「なぜ海外に進出したのか」と問われたときに、「やりたかったからです。気持ち先行です」と答えたそうです。学生の皆さんも、海外を舞台に働いてみたいというシンプルな気持ちで行動に移してみてはいかがでしょうか。これからの社会を作っていくのは皆さんですから、是非挑戦してほしいと思います。

二宮さん、島田さんのウェビナーは期間限定でこちらからご覧いただけます