企業研修担当者の皆様へのメッセージ

企業における英語研修の成否は「やる気」の喚起にかかっています

株式会社アイ・シー・シー代表取締役社長

千田 潤一 氏

1948年岩手県生れ。福島大学経済学部卒業後、タイム、AIU、TOEICテストを普及する国際コミュニケーションズを経て、1990年に英語教育コンサルティング会社(株)アイ・シー・シーを設立し、代表取締役に就任。英語トレーニング法指導の第一人者として、企業から大学・高校・中学まで幅広く講演活動を行っている。

「研修担当者」がモデルとなって「やる気」をアップさせる

英語研修の成否は、受講者の英語に対するモチベーション、つまり「やる気」にかかっていると言っても過言ではありません。私は「やる気」アップのノウハウとシステムを「ハートウェア」と呼んでいますが、英語研修における最も効果的なハートウェアは「研修担当者」が率先して成功モデルとなることです。往々にして多いのが、英語から「逃げ切ろう」としている40、50代の管理職層ですが、研修担当の部長や課長が自分たちで作り上げた研修システムに則って英語能力を向上させれば、同年代を含めた全社員にとってこれほど説得力を持つものはないでしょう。全社員の英語力向上に頭を悩ませている研修担当の方々にはぜひ率先して取り組んでいただきたいと思います。

研修に必要な3つの要素

TOEIC® スコアを活用して、自ら学ぶ環境作りを

英語研修の前後でTOEIC Testsを使って効果測定をされている企業も多いと思いますが、気をつけてほしいのは受講者の平均点だけではなく、50点以上伸びた人が何%、100点伸びた人が何%といった「歩留り」もあわせて参考にするということです。

また、Listening(以下L)とReading(以下R)のスコアは別々に見るよう社員にアドバイスするのもよいでしょう。スコアを別々に見ることで、自分は、「Rは強いけどLは弱い」といった弱点を把握することができ、今後どちらを重点的に学べばいいのかを理解することができます。そうすることで次への学習目標が立てやすくなります。スコアをうまく活用して、社員が自分の英語スキルの位置を確認しながら、目指すレベルに向かって自己学習を始める環境を作ることが、研修担当者の一番の腕の見せ所ですね。

おすすめ記事

ページの上部に戻る/Back to TOP