TOEICリーディング|読み取りでつまずく原因別に、「対策」で終わらない効果的な学習法を紹介
TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)では、リスニングセクション100問、リーディングセクション100問の計200問が出題されます。「リーディングセクションを時間内に解ききれない」「まとまった量の英文の読み取りに苦手意識がある」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではリーディングセクションの問題構成や、読み取る際につまずく主な原因をわかりやすく解説しています。原因別のおすすめ学習法と、リーディング力の向上に役立つ公式教材活用法もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
TOEIC リーディングセクションの設問構成
TOEIC L&Rのリーディングセクションは、Part 5・6・7で構成されています。設問数は計100問、試験時間は75分間です。まずは各Partの出題内容や設問数、求められる力について確認しておきましょう。
Part 5 短文穴埋め問題
Part 5では、不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当な単語や語句を選ぶ形式の問題が30問出題されます。語彙のほか、文法の知識が問われる問題も出題されるため、単語さえ覚えれば正解の選択肢を見極められるとは限らない点に注意しましょう。
Part 6 長文穴埋め問題
Part 6では、不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当な単語・語句・文を選ぶ形式の問題が16問出題されます。穴埋め問題といっても、空所の直前直後だけを見て答えられる問題ばかりではありません。ヒントとなる語や表現が空所から離れた場所にあったり、選択肢が文で構成されていたりすることもあるため、空所以外の部分もすべて読んで解答しているかどうかがポイントとなるでしょう。
Part 7 1つの文書・複数の文書の読解問題
Part 7は計54問と、リーディングセクションのうち最も出題数の多いPartです。4つの選択肢から正解を選ぶ形式は共通しており、1つの文書に対する問いが29問、複数の文書に関する問いが25問出題されます。
文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問や、複数の文書を横断して情報を関連づける必要がある問題なども出題されます。提示された文書の読解が不十分だと、自信をもって答えられないかもしれません。いかに速く正確に英文を読み解けるかが問われるでしょう。
読み取りでつまずく主な原因
リーディングセクションに苦手意識を抱いてしまうのはなぜでしょうか。そもそもTOEIC Programは、日常生活やビジネスシーンで使われる英語を想定して制作されています。よって、英語で書かれたビジネスメールや文書を読み解く上で必要な知識やスキルを身につけることが、リーディングセクションで求められる読解力を身につける近道となるでしょう。この点を踏まえると、つまずく主な原因としてよく挙げられるのは次の4点です。
知らない単語が多い
1つめの原因は語彙力です。リーディングセクションでは、単語の知識を問う問題も多く出題されます。知らない単語が頻繁に出てくると、英文全体が表す意味を正確に読み取れないことになりかねません。
TOEIC L&Rの頻出単語を優先的に覚えていくことで、日常生活やビジネスシーンで求められる語彙力を効率良く身につけられます。単語のスペルと意味を機械的に暗記するのではなく、用例もあわせて覚えていくことで、読解力につながる知識を身につけましょう。
文法理解が不足している
2つめの原因は基本的な文法を十分に理解していないことです。リーディングセクションでは、時制などの文法知識を問う問題も出題されます。文法の知識に曖昧な部分があると、正しい答えを選べないケースも少なくありません。
文法の知識に自信がない方は、目安として中学卒業程度の英文法を復習してみてはいかがでしょうか。基本的な文法を思い出すことで、英文の構造や意味のまとまりを判断しやすくなるでしょう。
文脈や文章構成を把握できていない
3つめの理由は、文脈や文章構成を把握できていないことです。まとまった量の英文を速く正確に読み解くには、意味のまとまりで捉えたり、文書の要点が述べられている箇所を的確に見つけたりする必要があります。文脈や文章構成が把握できていないと、解答に必要な情報を得るまでに時間がかかってしまいがちです。
とくにPart 7では各設問でまとまった語数の文書が出題されます。文章構成をつかみながら読み進める力を培っていく必要があるでしょう。
読むスピードが追いついていない
4つめの理由は、読むスピードそのものが遅く、解答に時間がかかっていることです。75分間で100問を解ききるには、一定以上の早さで英文を読み進める力を身につける必要があります。Part 7にじっくりと取り組むには、Part 5・6を速く正確に解くことができるかがカギとなります。
速く正確に英文を読む力は、日常生活やビジネスシーンで英語を読み解く際にも必要とされる力です。基礎的な読解力が身についてきた方は、次のステップとして速読の練習を取り入れるとよいかもしれません。
原因別・おすすめの学習法
ここからは、読み取りでつまずく原因別のおすすめ学習法を紹介していきます。ご自身の課題を見極めた上で、課題の解決につながる学習法を選択しましょう。
語彙力を強化したい方のための学習法
語彙力を強化したい方は、日常生活やビジネスシーンでよく使われる単語を優先的に覚えていきましょう。単語の意味だけでなく、具体的な用例とともに覚えることが読解力アップにつなげるポイントです。
TOEIC公式教材には、過去のテストにもとづいた1,800語を厳選した『公式TOEIC Listening & Reading 英単語』があります。実際のテストに出題された例文で学習を進めることで、語義の正確なニュアンスをつかめる点が特長です。また、見出し語・語義・例文の音声付きのため、聞いたり声に出したりすることで記憶に定着しやすくなります。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 英単語』の詳細はこちら
文法力を強化したい方のための学習法
文法の知識を強化しておきたい方には、中学英語の文法をひととおりマスターしておくことをおすすめします。中学3年間で習う英文法がまとまっている参考書を1冊用意し、基本文をざっと確認しましょう。その上で、苦手な文法事項や記憶が曖昧な部分を重点的に復習してみてはいかがでしょうか。
読解力を強化したい方のための学習法
文脈や文章構成を見極める力を伸ばしたい方は、Part 5〜7の形式ごとにヒントとなる語や表現を見つけるトレーニングを積み重ねましょう。単に答えが合っていたかどうかではなく、読み取れなかった箇所や理解が曖昧な箇所を残さないことが重要です。和訳や解説を参照して英文の内容への理解を深め、再び英文を通しで繰り返し読むといった練習を取り入れてみてはいかがでしょうか。
『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス』は、自己学習を丁寧にサポートする公式教材です。ユニット学習・ミニテスト・ファイナルテストの3ステップ学習で、基礎力を養いながら段階的にテストに対応する力を鍛えられます。書き込みながら学習するワークブック形式のため、手を動かし考えながら解き進めることで、苦手な読解問題のパターンを把握しつつ理解を深められるでしょう。
> 『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス』の詳細はこちら
実践的な解答スピードを身につけたい方のための学習法
より実践的な解答スピードを身につけたい方は、点差が開きやすいPart 7と同じ出題形式の問題を繰り返し解くとよいでしょう。本番と同じ出題形式の問題に取り組む過程で、時間配分の感覚が身についていくからです。
『公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習』は、「訳さずに読む」「効率的に解答する」「時間内に解き終える」力を培うための公式教材です。スラッシュ読みや虫食い読み、日本語先読みといったトレーニング法により、速読のための基礎トレーニングを自然に実践できます。また、文書タイプ別の速読演習や実践テストを通じてテスト本番を想定した実践的な力を身につけられるでしょう。さらに、リーディングセクションも読み上げ音声が付いているので、聴覚を駆使して英文への理解を深められます。
> 『公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習』の詳細はこちら
TOEIC L&R全般の勉強法については、次の記事で詳しく解説しています。学習スケジュールの立て方にもふれていますので、こちらもあわせてご参照ください。
リーディング力の向上に効果的な教材活用法
リーディング力を効果的に伸ばすための教材活用法を紹介します。教材に掲載されている問題を漠然と解くのではなく、次のような工夫を取り入れて実践的な力を培っていきましょう。
通し読みと精読を使い分ける
通し読みとは、英文を一通り読むことを指します。これに対して、精読は意味をじっくりと確認しながら読み進めることです。この2つの読み方を意識的に使い分けることで、英文への理解を効果的に養えるでしょう。
具体的には、まず通し読みで全体像を把握したのち、単語の意味や英文の和訳を確認しながら精読します。疑問点が解決されたら、再び通し読みをして文脈を理解できていることを確認しましょう。この手順を取り入れることで、同じ英文を最低でも3回は読む習慣が身につきます。
アウトプットを取り入れる
英文の読み取りはインプットに相当しますが、ここにアウトプットを取り入れるのもおすすめの学習法です。英文を声に出してスムーズに読み上げられれば、黙読した際にもおおよその内容は理解できる状態になっている可能性が高いでしょう。
具体的には、スクリプトを見ながらネイティブスピーカーの音声にかぶせるように発音するオーバーラッピングや、音声に少し遅れて追いかけるシャドーイングを取り入れてみてはいかがでしょうか。ただ発音するのではなく、英文の意味を理解した状態で繰り返し声に出して練習することで、英文への理解をいっそう深められます。
本番のテストと同じ条件で練習する
テストの時間内にすべての問題を解ききれるかどうかも重要なポイントの1つです。本番と同じ条件で練習し、リーディングセクションを焦らず落ち着いて解ける状態にしておきましょう。
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』は、本番のテストと同じ仕様で制作されている公式教材です。本番の問題用紙と同じ大きさや問題の配置で学習を進められます。実際にマークシートを使用して本番のテストを体験できるので、本番と同じ条件で練習しておきたい方におすすめです。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』の詳細はこちら
ここで紹介した教材活用法を実践しつつ、隙間時間を有効活用することで、語彙力の強化や間違えた問題の復習に充てる時間を捻出できます。アプリを活用した学習法については、次の記事で解説していますので参考にしてください。
まとめ
読み取りでつまずく原因は複数考えられるため、まずは原因を特定して優先度の高い学習法を見極めることが大切です。表面的なテクニックではなく、実践的な英語の読解力習得を目指すことが、結果としてリーディングセクションのスコア伸長につながります。英語を読む力そのものを伸ばすための勉強と、本番形式に慣れるためのトレーニングをバランス良く取り入れて、総合的な英語の力を着実に伸ばしていきましょう。
本記事は一般的な英語学習の考え方を紹介するものであり、特定の学習法・教材の効果を保証するものではありません。