大学生向けTOEIC L&Rの勉強法|効果的な学習ステップとスキル別の学習方法
就職や進学など、将来の進路選択に向けて大学生のうちに英語の力を伸ばしておきたいと感じたことはありませんか? 時間に余裕のある学生時代に英語力を身につけておくことは、希望する進路を叶える上で強力な原動力となるでしょう。
本記事では、大学在学中にTOEIC Testsを受験するメリットや、おすすめの勉強法についてわかりやすく解説しています。伸ばしたいスキル別のおすすめの学習方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
大学在学中にTOEIC Testsを受験するメリット
大学在学中にTOEIC Testsに挑戦するメリットは少なくありません。ここでは、とくに重要度の高いメリットについて紹介します。
メリット1:勉強時間を確保しやすい
1つめのメリットは、TOEIC Tests受験に向けて勉強時間を確保しやすいことです。社会人として働き始めると、学業から仕事へと生活の軸足を移すことになります。社会人が勉強に専念するための時間を確保するには、意識して時間を捻出する必要があるでしょう。比較的時間の融通が利く学生時代だからこそ、じっくりと集中して勉強に取り組めるものです。
メリット2:受験勉強で培った英語の知識を活かせる
大学入試に向けて英語を勉強した時期が比較的近いこともメリットの1つです。受験勉強を通じて培った文法や語彙の知識を活かせる可能性があります。
TOEIC Testsは、日常生活やビジネスシーンが題材になっているため、問題文にはこういった場面でよく使われる表現が頻出します。受験勉強で培った英語の知識を、生きた英語へと発展させていく上で、TOEIC Testsの受験やそれに向けた勉強は適した方法といえるでしょう。
メリット3:将来の選択肢が広がる
将来の就職や進学を見据えると、英語の力を伸ばしておくことで選択肢が広がる可能性は十分にあります。TOEIC Testsのスコアは世界共通の指標のため、英語の力を客観的に示せる点が大きなメリットです。
英語力は幅広いシーンで活かせる汎用的なスキルといえます。大学生のうちに英語の力を培った経験が将来の進路選択でプラス要素となることはあっても、マイナス要素になることはないでしょう。
効果的な学習ステップ
TOEIC Testsには「TOEIC Listening & Reading Test」「TOEIC Speaking & Writing Tests」という2つの試験があります。ここでは、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)の受験に向けた効果的な学習ステップを見ていきましょう。
1. TOEIC L&Rの出題内容を確認する
大学入試と同様に、まずはTOEIC L&Rの出題内容を把握しておくことが大切です。TOEIC L&Rは7つのPartで構成されています。各Partの出題内容は下表のとおりです。
【TOEIC L&Rの出題内容・設問数】
| Part | 出題内容 | 設問数 | |
|---|---|---|---|
| リスニング | 1 | 写真描写問題 | 6 問 |
| 2 | 応答問題 | 25 問 | |
| 3 | 会話問題 | 39 問 | |
| 4 | 説明文問題 | 30 問 | |
| リーディング | 5 | 短文穴埋め問題 | 30 問 |
| 6 | 長文穴埋め問題 | 16 問 | |
| 7 | 1 つの文書 複数の文書 | 54 問 |
上記のとおり、設問は計200問あります。試験時間はリスニング約45分、リーディング75分の計120分です。解答はマークシート方式で、選択肢の中から正しい解答を選ぶ形式となっています。
※学校・企業・団体で実施されるIPテストにはパソコンなどを使用して実施するオンライン方式もございます。(時間・問題数が異なります)
2. 現状の英語レベルを見極める
学習を始める前に、現状の英語レベルを見極めておくと効果的です。目標とするスコアが高すぎても低すぎても、身につけるべき力を見誤りかねません。まずは今の自分自身の英語力を確認しましょう。
英語レベルを見極める方法としては、実際にTOEIC L&Rを受けてみることをおすすめします。テスト結果をもとに、現状よりもやや上のスコアを目標に掲げることで、現実的に達成可能な目標を設定できるからです。
3. 自身の弱点を強化する
現状の英語レベルよりも一段上を目指すにあたって、必要な要素を見極めます。弱点を集中的に強化することで、英語の力が身についたと実感できると同時に、スコアの伸長という目に見える成果が表れやすくなるからです。
後述する「伸ばしたいスキル別|おすすめの学習方法」を参考に、取り組むべきことの優先順位を決めておきましょう。さまざまなことに幅広く着手する場合と比べて、より効果的に弱点を克服しやすくなるはずです。
4. 公式問題集を繰り返し解く
TOEIC L&Rに向けて勉強するなら、本番のテストと同様のクオリティー、問題数、出題形式で繰り返し練習するのが得策です。TOEIC L&Rの難易度や出題内容に慣れることで、本来の英語の力を発揮しやすくなるからです。
本番のテストを想定した問題に取り組むには、TOEIC公式問題集がおすすめです。TOEIC公式問題集は、米国のテスト開発機関であるETSが、本番のテストとまったく同じプロセスで制作した問題を利用して制作されています。本番のテストと同じ公式スピーカーによるリスニング音声で勉強できることも、公式教材の大きなメリットの1つです。
5. 試験時間を意識した練習を取り入れる
TOEIC L&Rの試験時間を意識して練習していくことも重要なポイントです。本番のテストと同じ設問数、設問構成、出題内容、試験時間の問題に取り組む練習をしておく必要があります。とくにテスト直前期には、本番のテスト時間を踏まえた練習を意識的に取り入れると効果的です。
伸ばしたいスキル別|おすすめの学習方法
自分の弱点や課題が見えてきたら、次に考えるべきことは「どうすれば克服できるか」でしょう。伸ばしたいスキル別に、おすすめの学習法を紹介します。
語彙力を伸ばすための勉強法
語彙力を伸ばして「知らない単語」を減らしたいという方には、TOEIC L&Rの頻出単語を重点的に覚えていくことをおすすめします。TOEIC Testsで出題されるのは、日常生活やビジネスシーンでよく使われている単語です。頻出単語から優先的に覚えていくことで、実用的な語彙力を効率良く身につけられます。
また、単語を覚える際にはスペルと意味、発音、例文をセットで学習することをおすすめします。公式教材では、過去に出題された例文を用いて頻出単語を学べます。実際のテストに出題された文章が例文として掲載されているので、語義の正確なニュアンスをつかむことができます。『公式TOEIC Listening & Reading 英単語』を活用して、たしかな語彙力を培ってみてはいかがでしょうか。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 英単語』の詳細はこちら
文法の知識を身につけるための勉強法
英文法の知識に自信がない場合には、高校受験向けに中学3年間の英文法をまとめた参考書をひととおり復習しておくことをお勧めします。基本的な文構造を思い出すことで、センテンス内での意味のまとまりや語句の区切りを見極めやすくなるからです。
英語に苦手意識がある方にとって、英文法の復習ははじめに着手しやすい勉強法の1つといえるかもしれません。焦らず着実に英語の力を伸ばしていくためにも、まずは土台づくりから取り組んでみてはいかがでしょうか。
リスニングの力を培うための勉強法
リスニングの力を培いたい方は、Partごとに「英語を聞いて問題を解く」練習を積み重ねていくことをおすすめします。ひととおり聞いて問題が解けたかどうかだけでなく、読み上げられた英文をスクリプトと照らし合わせて確認し、目で追いながら聞いてみましょう。聞き取れていなかった箇所は繰り返し聞いたのち、ディクテーションやシャドーイングなどのアウトプットを取り入れた練習を繰り返すと効果的です。
『公式TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編』は、リスニング問題の各Partの問題を20セット組み合わせた問題集です。380問ものリスニング問題に集中的に取り組めるので、リスニング力を培いたい方に適しています。
> 『公式TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リスニング編』の詳細はこちら
次の記事では、リスニングのスコアが伸び悩む主な原因や、原因別のおすすめ学習法を紹介しています。こちらもあわせてご参照ください。
> TOEICリスニング対策|スコアが伸び悩む原因別に効果的な学習法を紹介
リーディングの力を培うための勉強法
リーディングの力を伸ばしたい方は、英文全体の意味をざっくりと捉える練習と、じっくりと精読する練習を並行して進めるとよいでしょう。問題を解いたら和訳と照らし合わせ、正確に読み取れていたか必ず確認します。さらに単語ノートを作って、知らない語彙が出てくるたびに書き加えていく勉強法も効果的です。ノートを定期的に復習することで、リーディングの力につながる語彙力を効率良く身につけられます。
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』は、本番のテストで使用される問題用紙の大きさや問題の配置で構成されている教材です。問題に含まれる重要語句と意味がまとめて掲載されているので、語彙力を培いつつリーディングの練習を積み重ねたい方に適しています。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』の詳細はこちら
次の記事では、リーディングでつまずく主な原因と原因別のおすすめ学習法を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
> TOEICリーディング対策|読み取りでつまずく原因別に効果的な学習法を紹介
目標スコアが明確に決まっている場合の勉強法
目指したいスコアが決まっている方は、目標スコア別に問題が厳選されている問題集を活用しましょう。TOEIC公式教材には、目標スコアごとに「500+」「650+」「800+」の3種類の教材があります。
『公式TOEIC Listening & Reading 500+』は、初めてTOEIC L&Rを受験する方や、まずは500点に到達したい方のための問題集です。過去のテスト結果を基に厳選した基本問題で、確実に解くための力を身につけられます。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 500+』の詳細はこちら
『公式TOEIC Listening & Reading 650+』は、中級レベルの必答問題を多数収録した教材です。さまざまな設問パターンを押さえて効率的に学習したい方や、多くの問題を解いて短時間で正解を見極める力をつけたい方に適しています。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 650+』の詳細はこちら
『公式TOEIC Listening & Reading 800+』は、過去のテスト結果から難問を厳選した教材です。手強い問題を確実に解くための着眼点を効率良く養いたい方に適しています。
> 『公式TOEIC Listening & Reading 800+』の詳細はこちら
モチベーションを維持するための勉強法
英語の力は短期間で身につくものではありません。継続的に学習を続けるには、モチベーションを維持するための工夫が必要です。
TOEIC公式教材アプリを活用することで、隙間時間を有効に使って英語の勉強を続けられます。たとえば、講義間の休憩時間や移動時間などを勉強に充てることで、毎日英語にふれる機会を設けられるでしょう。英語学習を日常生活に組み込んで、自然と続けられる環境を整えてみませんか。
次の記事では、アプリを活用したTOEIC L&Rの勉強法や、アプリ活用術を紹介していますので参考にしてください。
大学生によくあるTOEIC L&Rの勉強法に関する質問
大学生がTOEIC L&Rに向けて勉強する際、よくある質問をまとめました。疑問点の解消にぜひ役立ててください。
英語が苦手な人は何から勉強を始めればいい?
現状、英語に苦手意識がある方は、基本的な英文法の知識から復習してみてはいかがでしょうか。目安として、中学までで習う英文法の知識をひととおり見直しておくのも1つの方法です。例えば、高校受験対策向けの参考書には、中学3年間の英文法がまとめられているものが数多くあります。こういった参考書を1冊用意し、復習することによって、英文中の意味のまとまりや語句の区切りを判断するための基礎力を培えるでしょう。
リスニングの力はどうすれば伸ばせる?
リスニングの力を伸ばしたい方は、英語の音声を聞き流すだけでなく、文字(スクリプト)と照らし合わせて繰り返し聞くことが大切です。文字を目で追いながら聞くことで、どこまで正確に聞き取れているのか判断しやすくなります。さらに、ディクテーションやシャドーイング、オーバーラッピングといったアウトプットを取り入れることで、聞き取りにくいと感じる箇所や、十分に聞き取れていなかった箇所がより明確になるでしょう。
就職に向けて目指したいTOEICスコアの目安は?
やや難しい語彙が使われている文や会話を聞き取る・読み取る力が身についているかどうかの目安は、合計スコア600点前後と考えられます(参考:レベル別評価の一覧表)。初めてTOEIC L&Rを受験する人は、まずは600点以上を目指してみてはいかがでしょうか。就職活動などで英語を強みとしてアピールしたい方は、700点以上を目標にすることをおすすめします。
また、TOEIC TestsにはL&Rのほか、英語を話す・書く能力を測る「TOEIC Speaking & Writing Tests」や、英語を話す能力を測る「TOEIC Speaking Test」もあります。4技能(聞く・読む・話す・書く)を効果的に身につけ、英語でコミュニケーションをとる能力を伸ばしたい方は、こちらのテストにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
大学生のうちに英語力を伸ばしておくことは、将来の進路選択の幅を広げる上で有効です。英語の力を客観的に示す指標として、TOEIC Testsのスコアが役立ちます。今回紹介した学習ステップやおすすめの学習方法を参考に、着実に英語力を伸ばしていきましょう。自分に合った勉強法を見つけることが、英語力の着実な向上へとつながるはずです。
本記事は一般的な英語学習の考え方を紹介するものであり、特定の学習法・教材の効果を保証するものではありません。